一辺倒は「あることだけに集中してしまうこと」。
「集中」と言い換えると分かりやすい。
一点張りは「あることばかりにこだわってしまうこと」。
「こだわり」と言い換えると分かりやすい。
一辺倒はいろいろとしなければならない状況なのに一つのことばかりする様子のことです。
一点張りも選択肢があるのにあることにこだわっている様子のことです。
「一辺倒」は集中しすぎること
「一辺倒」は一つのことばかり集中する様子のことで、他にしなければならないことが疎かになっていることです。
余り良い意味では使われない言葉です。
「進学校は受験一辺倒で、本来の高等教育が疎かになっている嫌いがある」「ある俳優が人気になると、その俳優が出るドラマ一辺倒になる風潮がある」「なにごとも一辺倒に傾くことは危険だ」などと使います。
「一点張り」はこだわりのこと
「一点張り」はあることばかりにこだわり、他のことに目を向けない様子のことです。
もっと良いと思われるものが有っても、今気に入っているものにこだわり、それ一点張りとなることです。
「外食に行くにも日本料理が良く、寿司一点張りの人がいる」「将棋を楽しむにしても必ず櫓戦法一点張りの相手が居る」などと使います。
「一辺倒」と「一点張り」は同じ感覚
「一辺倒」と「一点張り」には共通した感情があります。
「行き過ぎたこだわり」と言うものです。
こだわりは悪いことではありませんが、行き過ぎると弊害が起きるものです。
多くの選択肢がある中で、好みのものにこだわることは良いのですが、そればっかりと言うことは他のものを軽視する姿勢なので、余り良くはないのです。
「一辺倒」と「一点張り」とは
「一辺倒」は一つの事柄に集中してしまい、全体のことが見えなくなるリスクのある様子です。
「一点張り」は他の選択肢を無視するリスクがあり、余り良いこととは言えません。
どちらの言葉にも「こだわり過ぎ」と言うことがあり、デメリットが大きいことなのです。
「それ一辺倒では困る」「それ一点張りの強情者」などと使います。