「真上」と「直上」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「真上」は、まっすぐ上のことです。

英語では「right above」「directly over head」で表されます。

「頭の真上からしぶきをかぶった」は「The spray showered right down on me.」です。

「彼は私の真上の部屋に住んでいる」は「He lives in the room just above mine.」です。

「直上」は、「まっすぐ上」「まっすぐ上に上がること」を意味します。

英語では「right above」で表されます。

「ビルを直上に見上げた」は「I looked above at the building.」です。

「火炎が直上する」は「fire blaze up」「burst into flame」です。

「真上」の意味

「真上」は、まっすぐ上のことです。

また、ちょうど上のことです。

「直上」と同じ意味です。

反対語は「真下」です。

以下のように使います。

食卓の真上にシャンデリアが輝いている

山の真上に月が出る 頭の真上におぼんをのせてください

【above】

「~の上に」「~の上方に」という意味です。

基本義に於いて、ある物から離れて上にあることを広く表します。

必ずしも真上を意味しません。

「基準から離れて上に」を意味します。

これには「地理的位置として上に」を表しています。

また、「数量的に上に」という意味もあります。

この場合には「程度が上であること」を表しています。

「直上」の意味

「直上」は、以下のような意味です。

①「まっすぐ上」「真上」という意味です。

②まっすぐ上に上がることです。

ひた昇りに上がることです。

反対語は「直下」です。

以下のように使います。

直上の上司に叱責される

火炎が直上する

【直下】

以下のような意味です。

①すぐ下のことです。

「真下」「目の下」と同じ意味です。

源平盛衰記(28)に「海漫々として直下見下せば底もなし」とあります。

②まっすぐ下に下ることです。

一直線に下ることです。

③「見下す地位」また「見下したもの」という意味です。

保元物語に「御兄法性寺殿を直下とおぼしめされけれ」とあります。

真・直の漢字

「真」

字義は「まこと」「まことに」「自然のまま」「生まれつき」「もと・本質」「自然の道」「道家で奥義を極めた人」「書法の一体・楷書」「物の姿」です。

解字では、会意です。

金文では「ヒ+鼎」で構成されます。

「ヒ」の部分は「さじ」の象形です。

「鼎」の部分は「鼎・かなえ」の象形です。

「鼎にさじで物を詰めるさま」を表し、「つめる」を意味します。

これにより「中身がいっぱいに詰まっていて本物」を表し、「まこと」を意味します。

「直」

字義は「なおし」「なおす」「あたる」「とのい」「ただちに」です。

解字では、象形です。

上に呪いの印の十をつけた目の象形です。

「まっすぐ見つめる」を表します。

これにより「まっすぐである」を意味します。

【会意】

「会意」は、六書の一つです。

いくつかの漢字を組み合わせて字義を導き出す方法のことです。

「六書」とは、「象形」「指事」「会意」「形声」「転注」「仮借・かしゅ」のことです。

これらは、漢字の字形の構成及び用法に関する六種類の原則です。

「真上」は、 まっすぐ上のことです。

「直上」は、 「まっすぐ上」「まっすぐ上に上がること」を意味します。

「真上」「直上」は、類語です。

共通する意味は「ちょうど上、すぐ上」です。

「真上」は、まっすぐ上のことです。

ちょうど上のことです。

「直上」は、「まっすぐ上」「真上」という意味です。

他に、「このルートを直上すると尾根に早く出る」や「火炎が直上する」のように、「まっすぐに登る・昇る」という意味の動詞として使うこともあります。

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