「生意気」は、自分の能力や年齢をわきまえずに出過ぎた言動をすることです。
英語では「saucy」「impertinent」「impudent」「cheeky」で表されます。
「こしゃくな」という意味の場合「saucy」「impertinent」で表されます。
若い女性に対して「厚かましい」という意味で用いる場合「impudent」「cheeky」です。
「生意気な奴」は「an impertinent fellow」「a saucy fellow」です。
「なんて生意気なんだ」は「What a nerve!」「What cheek!」です。
「こざかしい」は、利口ぶって、生意気であることです。
英語では「clever」「smart-alecky」「impertinent」「cunning」「shrewd」で表されます。
「利口ぶった」という意味の場合「clever」「smart-alecky」で表されます。
「生意気な」という意味の場合「impertinent」です。
「ずる賢い」という意味の場合「cunning」を使います。
「抜け目のない」という意味の場合「shrewd」です。
「彼はこざかしい口の利きようをする」は「He speaks pretentiously.」「He talks as if he knew everything.」です。
「利いた風」は、知ったかぶりで生意気なさまです。
「利いた風な口をきくな」は「Enough of your wisecracks!」「That’s enough of your smart-aleck cracks.」「That’s enough of your know-it-all cracks.」です。
「生意気」の意味
「生意気」は、年齢や地位に比して、物知り顔をしたり差し出がましい言動をしたり、きざな態度をとったりすることです。
自分の能力や年齢をわきまえずに出過ぎた言動をすることです。
「こしゃく」と同じ意味です。
夏目漱石著の「坊ちゃん」に「野だが又生意気を云ふと」とあります。
以下のように使います。
生意気ざかり 生意気な年ごろ 生意気な口をきく
新入生のくせに生意気だ
「こざかしい」の意味
「こざかしい」は、以下のような意味です。
①利口ぶって、生意気であることです。
十訓抄に「従者のこざかしくさしすぎたるは」とあります。
②「悪賢い」という意味です。
ずるがしこくて抜け目のないさまです。
「小賢しい」とも書きます。
以下のように使います。
こざかしい真似をする 商いの手口がこざかしい
新米のくせにこざかしい こざかしい策をめぐらす
「利いた風」の意味
「利いた風」は、以下のような意味です。
①気が利いているさまです。
東海道中膝栗毛(4)に「少し利いた風しゃべる手合」とあります。
②いかにも物事に通じているように気取る様です。
知ったかぶりで生意気なさまです。
また、その人物です。
夏目漱石著の「坊ちゃん」に「利いた風なことをぬかす野郎だ」とあります。
以下のように使います。
利いた風な口をきくな
<関連語>
「小生意気な」は、いかにも生意気なさまです。
「小生意気な口をきく」のように使います。
「ちょこ才」小才があって生意気なことです。
やや古めかしい言い方です。
「ちょこ才な奴め」のように使います。
「しゃらくさい」は、分不相応な感じがして生意気なことです。
やや古めかしい言い方です。
「そんな風にいうなんて、しゃらくさい奴だ」のように使います。
「生意気」は 自分の能力や年齢をわきまえずに出過ぎた言動をすること、「こざかしい」は 利口ぶって生意気であること、「利いた風」は、 知ったかぶりで生意気なさまです。
「生意気」「こざかしい」「利いた風」は、類語です。
「小生意気な」「ちょこ才」「しゃらくさい」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「自分の能力以上に偉そうにふるまうさま」です。
「生意気」「こざかしい」「利いた風」は、いずれも目下の者に対して言う言葉です。
「生意気」は、それにふさわしい身分や年齢ではないのに、出過ぎた言動をすることです。
「こざかしい」は、利口ぶっていることです。
「こざかしい」は「小賢しい」とも書きます。
「利いた風」は、解かっているふりをして、出過ぎた言動をすることです。