普通は「特別でなく、ありふれていること」「一般的」と言い換えると分かりやすい。
尋常は「普通のこと」。
「なみ」と言い換えると分かりやすい。
普通は日常生活で常識と考えられているもの事や考え方のことです。
また、多くの人がありふれていると感じることです。
尋常は普通のことで、「尋常ではない」と使うことが多くなっています。
「普通」は一般的なこと
「普通」の「普」は「陽が広がる」と言う意味があり、「あまねく行き渡る」となります。
ですから、熟語は「普及・普遍・普通・普段」などがあるのです。
「変更はなく普通通りです」「普通に考えればそうだ」「いつも普通にしている」「普通電車が止まる」などと使います。
反対に言えば「特別ではない一般的なこと」の意味になります。
「尋常」も「普通」の意味
現代は「尋常」は余り使われませんが、昔の教育制度に「尋常小学校」がありました。
「尋」は「左右の手を広げた長さ」のことで、「尋ねる・普通・ひろ」の意味があります。
「尋」を使った言葉には「警官に職務尋問を受けた」「千尋の谷」、「尋常ならざること」「これは尋常ではないな」「尋常に勝負しろ」などと使います。
普通は「尋常」より使うのは「普通」
「尋常」は余り使われていません。
同じことを言うなら「普通」を使えば良いからです。
「普通ではない」と「尋常ではない」を比較すると、「尋常」の方が強調されていることが分かります。
普段あまり使われない言葉を使うことは、強い意味になるのです。
時代劇で「尋常に勝負しろ」は迫力がありますが「普通に勝負しろ」は気が抜けます。
「普通」と「尋常」とは
「普通」は「なみ」のことで、極ありふれたことになります。
「尋常」は余り使われませんが、「普通」と言う意味です。
「尋常ではない」と言うと「何かかなり特別なことが起きている」と言う意味になりますから、「尋常」は「普通」より強い言葉に感じます。
「普通以上の暮らしをしたい」「変更はありません、普通通りに行います」「尋常ならざる事態が起きた」などと使います。