「自前」と「自腹」の違い・意味と使い方・由来や例文

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自前は「自分の持っている金を使いものを購入すること、または作ること」。

「自己調達」と言い換えると分かりやすい。

自腹は「自分の持っている金で支払いをすること」。

「身銭」と言い換えると分かりやすい。

自前は自分の権限と責任をもって、自分の資金で何かをすること・作ること・調達することです。

自腹は身銭を切ることです。

「自前」は自己調達のこと

「自前」は他人の助けを受けないで、自分でなんでもすることを言います。

自己調達ですから権限も責任も自分にあります。

当然資金も自己資金です。

「ホンダは小型飛行機を自前で作って世界に販売した」「日本はいろいろなものを自前で作ることが出来る」「輸入に頼る発展途上国は自前の技術が育たない」「自前のものには強みがある」などと使います。

「自腹」は身銭を切ること

「自腹」は身銭を切ることです。

他人の接待を受けも自分の分は支払い、場合によっては部下の分も自分で支払うことなどを言います。

「自腹を切る」と使い「切腹すること」ですから、転じて自分の懐を痛めることです。

「喫茶店で課長はいつも部下に自腹を切って奢っているので、申し訳なく感じる」「割り勘をする上司は自腹も切れない小物だ」などと使います。

「自前」も「自腹」も自分の負担のこと

「自前」も「自腹」も自分の懐からお金が出ることです。

「自前」は自作のものが残ります。

「自腹」は何も残りませんが、部下の信頼は勝ち取れますし、接待の汚名は免れます。

上司が「自腹」を切ることはたまには必要なことですし、公務員は絶対に接待の場ではする必要があります。

「自前のものが作れる技術力は魅力だ」「発展途上国は自前の製品が作れない」「自腹を切れる太っ腹な上司」などと使います。

「自前」と「自腹」とは

「自前」は自分の責任で資金を調達し、製品を作ることです。

国の単位でも使う言葉で、先進国であれば自前の製品は作ることが出来ます。

「自前」でそれだけの技術力を持っているということです。

発展途上国はそれらを輸入している訳ですから、いつまでたっても技術の向上はないのです。

「自腹」は身銭を使うことです。

お金が出ることは腹が痛むことですが、得るものも大きいのです。

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