「象」と「像」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

象は「動物のゾウのこと、形・姿・ありのままの様子のこと」。

「形」と言い換えると分かりやすい。

像は「対象を具現化したもののこと」。

「具現」と言い換えると分かりやすい。

象も像も「ぞう」と読みますが、元は動物のゾウから出ている言葉です。

「象」の字は「ゾウ」の形を表した漢字ですから、「形」と言う意味になったものです。

「像」は人を似せた形と言う意味になります。

「象」は形

「象」はゾウの特異な姿形を象形文字化したものですから、「形」と言う意味が強い字になりました。

転じて「ありのままの様子」となり、例えば「珍しい現象」「気象現況」「対象物」「第一印象が良い」「天皇は日本国の象徴」「漢字は象形文字から創られた」「この世の森羅万象」「多くの事象」「具象画と抽象画」などの言葉や用法に使われるようになりました。

「像」は人のすがた形

「像」は「象」に人偏が付いた文字で「人の形」を表しています。

人そのものではなく、人のすがた形を模したものと言うことです。

「本人らしい銅像が作られた」「像には実像と虚像がある」「偶像を崇拝する」「木像の仏」「人間の目には残像がある」「昔は肖像画を作ったものだ」「功績をたたえて胸像が作られた」「ダビデの姿は裸像だ」などと使います。

「象」と「像」はゾウから出た言葉

「象」はあのゾウのことです。

しかし、それから転じて使われる言葉は「そのまま・ありのまま」と言うことから「形」と言う意味になったものです。

ゾウの形をそのまま形にした漢字と言う意味なのです。

「現象」「気象」「印象」「万象」など。

「像」も人の形をそのまま再現したという意味で、仏像や人物像のことを言う様になりました。

「象」と「像」とは

「象」は象形文字的な漢字の代表の様なものです。

ゾウのあの特異な姿は印象的で漢字にしたいと思うのは納得出来ることです。

「ゾウのありのままの姿形= 形の意」となったのも自然のことなのです。

「そのまま・ありのまま」と言う意味合いも強く、「現象・印象・事象・万象・象徴」などの言葉になっています。

「像」も人偏が付くもので人の形を表したものと言う意味になりました。

「人物像・仏像・群像・偶像・立像」などの言葉があります。

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