漫然は「これといった目的もなく、ぼんやりと何かを行っている状況のこと」。
特に目的もなく、何かをなんとなく行っているような状況を指すことが多いでしょう。
惰性は「物体が同じような動きを続けること、今まで続けてきた習慣や癖のこと」。
惰性というのはなんとなく悪いイメージの言葉でしょうけど、本来はそうではないのです。
「漫然」の意味
漫然とは、これといった目的もなく、ぼんやりと何かを行っている状況のことです。
目的がない中で何かを行っているときに使う言葉なので、結果的に時間の浪費になっているケースがあるでしょう。
したがって、基本的にはいい意味ではありません。
他人の行為などを批判するときに、実際に漫然という言葉を使用していくのです。
「惰性」の意味
惰性とは、物体が同じような動きを続けること、今まで続けてきた習慣や癖のことです。
こういった意味なので、本来は悪い意味とは言い難いでしょう。
しかし、同じような習慣を続けていることを批判する際に、惰性という言葉を使うことが多くあります。
何も考えていないからこそ同じ習慣を続けているという意味合いで批判するのです。
「漫然」と「惰性」の用法や用例
「俺は今まで漫然と読書をしてきたが、これといって効果はなかったと思っている。
というのも、なんとなくの感じで読む本を選んで、なんとなくの感じで読んできたからだ。」
「惰性で早寝早起きをしている友人がいるんだが、ただそういう習慣を続けているだけで、特に変化はなさそうだ。
メリットがない状況で続けて何の意味があるのかね。」
漫然と惰性は何も考えていない状況を表している
漫然と惰性に関しては意味の違いを見出すことはできるでしょう。
しかし、両方とも何も考えていないような状況を表しています。
したがって、そういった部分で問題点を見出すことができ、そこに関して批判をする際に使われやすいです。
漫然と惰性は同じような場面で使われやすいので、そういったところは覚えておいた方が良いでしょう。