破棄は「紙に書いたものを破って捨てること、契約などを取り消すこと」。
割といろいろなシーンで見聞きする言葉であり、知らない間に使っているという人も多いでしょう。
破毀は「上級の裁判所が原判決を取り消すこと」。
一審前の判決を取り消す、つまり上訴を認めるというケースで使います。
場面が限定されているので、見聞きするシーンは少ないです。
「破棄」の意味
破棄とは、紙に書いたものを破って捨てること、契約などを取り消すことです。
いろいろな場面で使用できる言葉であるため、無意識のうちに使っている可能性は高いです。
また、日常生活の中で見聞きすることも多いでしょう。
ただ、そんなに頻繁に使う言葉ではないですし、破棄というのはちょっと厳しい対応というニュアンスがあるので、そこは注意点です。
「破毀」の意味
破毀とは、上級の裁判所が原判決を取り消すことです。
すでに存在する判決を取り消して、上訴を認めるときに使います。
この破毀に関してはかなりマイナーな表現であり、知っている人はほとんどいないでしょう。
実際、一般人が日常生活の中で破毀を使ったり、見聞きすることはほぼないと言え、馴染みは全く感じられないはずです。
「破棄」と「破毀」の用法や用例
「今回の契約は一方的に破棄されてしまった。
本当は上手くまとまるはずだったのに、どうしてこういう状況になってしまったのだろうか。
本当に悔やまれる。」
「今回の事件の裁判所は最高裁までいくことになりそうだ。
すでに原判決は破毀されており、上訴が確定したから、最終的にどんな判決になるのかに関してはかなり見ものだな。」
破棄と破毀は使用頻度において大きな違いがある
破棄と破毀については、それぞれの意味がまず大きく違っていますけど、それらを使う場面に関しても違いがあり、何よりも使用頻度の面で大きな違いが見られるのです。
破棄はたまに使ったり、見聞きすることはあるでしょうけど、破毀についてはそもそも言葉自体を知らない人も多くいるはずなので、使うことも見聞きすることもほぼないでしょう。