「善後策」と「後処理」の違い・意味と使い方・由来や例文

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善後策は「上手に後始末を付ける方策のこと」。

「後始末」と言い換えると分かりやすい。

後始末は「事件やトラブルの後処理のこと」。

「後処理」と言い換えると分かりやすい。

善後策は前後策ではありません。

良い意味での後始末のことです。

いかに悪影響の無いようにするかの方法と言うことです。

後始末は収束させることです。

「善後策」は後始末

「善後策」は何か悪い結果で終わった場合に取られる対策のことです。

良い結果の場合は取られませんから、ほとんどが悪い結果の影響を最小限にするための手段と言うことになります。

例えば「今回の台風の被害が大きかった地域に対して、政府は善後策として激甚災害の適用を協議している」「食品企業は消費者クレームを受けて善後策を早急にしなければならなくなった」などと使います。

「後始末」は事後処理

「後始末」は物事が終了した後に行う処理のことです。

単なる後片付けの場合もありますが、何か不具合が残っていれば善後策を講じます。

「社員の不祥事の後始末は被害金額を全額保証すること、刑事告発することで決着した」「息子の不行状の後始末は、親がお金で解決した」「花火の後始末は徹底しなさい」「後始末もろくに出来ないなら、初めからしてはいけない」などと使います。

「善後策」は「後始末」

「善後策」は「後始末」の中でも悪い結果を受けた場合のことです。

「善後策」は「後を善くする策」と言う意味ですから、なるべく悪影響が広がらないようにすることです。

「後始末」もネガティブな言葉で、後ではあるが上手に納得いく処理をすることです。

その中に「善後策」も含まれます。

「クレームが出たため、善後策を協議し原因対策を盛った始末書を提出するという後始末を付けた」などと使います。

「善後策」と「後始末」とは

「善後策」は事件や事故・クレームなどが起きた時に、悪影響がなるべく少なくなるように打つ手段・処理のことです。

「後始末」も悪い結果を受けて、事後に取る処理・処分・手段などのことです。

後始末の方が概念的に大きいものになりますから、善後策は後始末の一部になります。

「後始末のために早急に善後策で対処し、その間じっくりと対策を検討した」と使います。

善後策は当面のもの、後始末は終息させるものです。

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