生返事は「ハッキリしない返事のこと。」
「曖昧」と言い換えると分かりやすい。
玉虫色は「どのようにも取れる様子のこと」。
「どっちつかず」と言い換えると分かりやすい。
生返事はどちらにするのか尋ねられたときに、結論を言わずにぼかして言うことです。
「玉虫色」とは選択を迫られた時にどっち付かず・どのようにも取れる返事や決着の仕方などをすることを言います。
「生返事」は曖昧な返事
「生返事」はハッキリしないことで例えば「するのかしないのか」「行くのか行かないのか」「帰るのか帰らないのか」「好きなのか嫌いなのか」「欲しいのか欲しくないのか」など二者択一の問に対して、結論が分からないように曖昧な返事をすることです。
「今考えている所」「どう仕様かな」「迷ってしまう」などと言うことです。
「玉虫色」は見る角度で色が違うこと
「玉虫色」はどっちともとれる様子のことです。
「玉虫色」は見る角度により色が変わります。
転じて、どうともとれる結論などを指し、「玉虫色の決着」と言います。
例えば「何かを中断する場合、賛成派には大筋で中断として、反対派には例外を多く認め実質継続とすること」です。
また「賛成はするが、いろいろの条件を付けその時は反対する」と言うものです。
審議は政府の「生返事」が繰り返され、「玉虫色」の結果となって終わった。
公共料金値上げ法案は政府与党の値上げ理由が曖昧で、明確なことが言えず「生返事」を繰り返したが、野党は追及するも実施時期を遅らせるという条件付きで認めると言う「玉虫色」の決着となった。
概して国会審議は「玉虫色」の決着が多く、答弁も「生返事」に終始することばかりで要領を得ない紋切り型答弁が多いものです。
「生返事」も「玉虫色」も結論が曖昧になること
「生返事」は要領を得ないハッキリしない様子のことで、「玉虫色」もハッキリしたことにならないことです。
「生返事」には「優柔不断・ごまかし・結論を出さない」と言う意味を持ち、「玉虫色」は「条件付き結論・お互いの顔を立てる・ぼかす・断定しない」などの意味を持ちます。
「彼は結婚話になるといつも生返事をしている」「法案は紛糾の末、玉虫色の決着となった」と使います。