「都市銀行」と「地方銀行」と「第二地方銀行」の違い・意味と使い方・由来や例文

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都市銀行は、大都市に本店を置き、全国的に展開している銀行を指します。

法律などで定義されているわけではありませんが、いわゆる「メガバンク」は都市銀行に分類されます。

地方銀行は、各都道府県に本店を置き、地域に根差した銀行経営を行っています。

第二地方銀行は、地方銀行よりも小規模で地域密着型の経営を行っています。

地方銀行と第二地方銀行の違いは、それぞれの銀行が加盟している協会が異なるところにあります。

都市銀行とは

都市銀行とは、いわゆる大都市に本店を構え、広域展開を行っている銀行のことです。

法的根拠のある分類ではないですが、高度経済成長期に当時の大蔵大臣の諮問機関で定義された銀行がもとになっています。

この当時、13の銀行が都市銀行とされ、現在ではこの流れをくむ「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」が該当します。

これらはメガバンクとして、また持株会社となって全国的に展開しています。

地方銀行とは

地方銀行とは、「全国地方銀行協会」に所属している62の銀行のことです。

地域に密着した銀行であり、シェアとしては地域によって高いところが多くあります。

2020年時点では2年連続で4割以上のシェアを誇っており、地方銀行の預金総額は278兆円を超えます。

近年は地方銀行同士の再編・統合が進み、経営規模を拡大している地方銀行があるほか、インターネットバンキングで全国展開する銀行も登場しました。

第二地方銀行とは

第二地方銀行とは、「第二地方銀行協会」に加盟している37の銀行のことです。

かつて相互銀行とよばれた小規模・地域密着・中小企業を主な顧客とする銀行があり、そこから普通銀行に転換したものが大半です。

地方銀行よりも経営は小規模と言われていますが、第二地銀のなかには、北海道の北洋銀行のように道内最大規模の金融機関で全国的にも5位のシェアを誇るところもあります。

都銀・地銀・第二地銀とも、経営拡大に力を入れている

近年では、銀行同士の統合・再編が進むほか、経営統合によって持株会社を新たに設立し、その傘下に銀行を置くケースも増えてきました。

地銀の福岡銀行を中心とした「ふくおかフィナンシャルグループ」は地銀最大の総資産を誇るほか、第二地銀の北洋銀行は、かつて存在していた都銀である北海道拓殖銀行の事業を譲り受けたことで一気に全国規模の展開になった例もあります。

経営規模によって分けることはできますが、経営の実態は個々に見ていく必要があります。

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