「危険」と「リスク」の違い・意味と使い方・由来や例文

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リスクは「金銭的に損をする可能性」。

危険は「災害や怪我などの、身体的損害を起こしうる事象、またそれが起こりうる可能性」。

どちらも誰かが損害を受ける可能性について説明する単語ですが、危険の方は損害となる事象を指す意味を持っていることに加えて両単語が言及する被害の性質に違いがあります。

リスクは金銭的な被害についてですし、危険は身体的な被害について言及しています。

「リスク」の意味

「金銭的に損をする可能性」を指します。

商業を行う際には利益が出ることもあれば不利益が出ることもあります。

「リスク」は金銭的に不利益がでる可能性について言及しています。

例えば「ハイリスク・ハイリターン」という言葉があります。

ここでいう「ハイリスク」は投資で損をする可能性ついて言及しているために「リスク」という語を用いているのです。

「危険」の意味

「災害や怪我などの、身体的損害を起こしうる事象、またそれが起こりうる可能性」を指します。

「リスク」と違って損害を起こす事象自体に触れる他、可能性として言及する損害の種類は「身体的損害」に限定されています。

「彼のおぼつかない歩き方は怪我をする危険がある」という風に特定の個人に降りかかる身体的損害を触れる場合に進んで用いられます。

「リスク」と「危険」の意味と用法の違い

「リスク」は「金銭的に損をする可能性」を指し、「危険」は「災害や怪我などの、身体的損害を起こしうる事象、またそれが起こりうる可能性」を指します。

「リスク」は「この投資はリスクが高い」という風に言及する被害の種類が金銭に限定されます。

対して「危険」は「違法薬物の濫用は危険である」という風に言及する被害の種類が身体や生命にとって不利益なことに限定されます。

「リスク」と「危険」を混同して使わないようにしましょう

日常生活の中では「リスク」と「危険」についてははっきりと区別されることはなく、むしろ区別することがなくても意味は通じることがほとんどです。

しかし本来は言及する被害の種類に明確な違いがあるものであり、それぞれに対応しない被害について言及する際に用いるのは誤法です。

「リスク」は金銭的被害、「危険」は身体的被害について言及する際に用いるという対応をしっかりと覚えておきましょう。

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