「いい加減」と「適当」と「生半可」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「いい加減」は、深く考えず無責任なことです。

英語では以下のように表します。

「根拠のない」という意味の場合「groundless」で表されます。

「正確を欠く」という意味の場合「inaccurate」です。

「無責任な」という意味の場合「irresponsible」です。

「気のない」という意味の場合「halfhearted」「perfunctory」です。

「いい加減でやめなさい」は「It’s time you stopped」「Enough is enough」で表されます。

「いいかげんなことを言うな」は「Don’t talk nonsense.」です。

「適当」は、まともに取り組まないことです。

英語では、「いい加減なこと」を意味する場合「noncommittal」で表されます。

「適当な返事」は「a noncommittal answer」です。

「適当」を「ふさわしいこと」という意味で用いる場合以下のようになります。

「適切な」「礼儀にかなった」という意味の場合「proper」です。

「ふさわしい」という意味の場合「appropriate」「suitable」です。

「生半可」は、どちらともつかず中途半端であるさまです。

英語では「halfway」「superficial」で表されます。

「気乗りしない」という意味の場合「halfway」です。

「うわべの」という意味の場合「superficial」です。

「いい加減」の意味

「いい加減」は、以下のような意味です。

①よい程あいのことです。

「適当」「ほどほど」のことです。

この場合、状態の維持や増長をマイナスに評価し、その終息を期待して使います。

②深く考えず無責任なことです。

情理を尽くさないことです。

徹底しないことです。

この場合、その状態をマイナスに評価して使います。

③「相当」「だいぶん」「かなり」という意味です。

多くの場合、仮名書きで使われます。

「良い状態」の意味で使われます。

以下のように使います。

いい加減な返事をする いい加減な勉強 いい加減な態度 時間にいい加減な人
計画がいい加減だ 冗談もいい加減にしろ いいかげんに焼きあがる

「適当」の意味

「適当」は、以下のような意味です。

①ある状態や目的などに、程よくあてはまることです。

分量や程度が程よいことです。

②その場に合わせて要領よくやることです。

いい加減なことです。

まともに取り組まないことです。

以下のように使います。

適当な選択肢はどれか 野菜を適当な大きさに切る 適当に休憩を取る
適当に返事をする 適当な態度 適当な勉強 適当な広さ
適当にあしらう

「生半可」の意味

「生半可」は、どちらともつかず中途半端であるさまです。

「不十分」「未熟」「なまなか」という意味です。

以下のように使います。

生半可な決心 生半可な知識
生半可な態度 生半可な努力では合格しない
生半可な勉強 生半可な人道主義

<生半可の関連語>

「でたらめ」は、思いつくままに、いい加減なことをいったり行ったりすることです。

また、そういった言動のことです。

「出鱈目」とも書きます。

「でたらめな生活をするな」「でたらめを言うな」のように使います。

「ちゃらんぽらん」は、定見がなく、いい加減で無責任なことです。

「ちゃらんぽらんなことをしている」のように使います。

「行きあたりばったり」は、無計画でその場の成り行きにまかせるさまです。

「行きあたりばったりの政策」のように使います。

「無責任」は、責任観念が乏しいことです。

「無責任な態度」「無責任な答弁」のように使います。

「いい加減」は 深く考えず無責任なこと、 「適当」は まともに取り組まないこと、 「生半可」 は、どちらともつかず中途半端であるさま
「いい加減」「適当」「生半可」「ぞんざい」「投げ遣り・なげやり」は、類語です。

「でたらめ」「ちゃらんぽらん」「行きあたりばったり」「無責任」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「大雑把で徹底することなく、中途半端なさま」です。

「いい加減」は、最も一般的に用いられます。

また、「喧嘩はいい加減にしろ」のように、もうほどほどにしたいさまや、「いい加減疲れた」のように、相当という意味を表します。

「ぞんざい」「投げ遣り・なげやり」は、その動作の受け手が動作者の無責任さを感じる度合いが強い場合に用いられます。

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