取り沙汰は「世間で評判になること。」
「評判」と言い換えると分かりやすい。
噂話は「巷間ささやかれる話のこと」。
「世間話」と言い換えると分かりやすい。
「取り沙汰」は噂・評判になり話題に取り上げられること、「噂話」も世間話で話題に上ることです。
両方ともよい内容・悪い内容がありますが、どちらかというと悪い方が多いようです。
「取り沙汰」は話題に上ること
「取り沙汰」の「沙汰」は「砂の中から洗い出し選ぶこと・判定・処置」などの意味があり、「取り沙汰」は「あることを問題視して話題にすること」で、特に悪いことを面白く話すことです。
例えば「巷間、取り沙汰されている疑獄事件についてワイドショーは毎日取り上げている」「噂がワイドショーで取り沙汰されるようになると警察も問題視するでしょう」などと使います。
「噂話」はひそひそ話
「噂話」は根拠があってもなくても話すもので、責任はありません。
しかし、話は悪い方に進むものです。
尾ひれがつくということで話がだんだん大きくなるのです。
その分真実からは乖離して独り歩きもしていきます。
例えば「胸がチクチクとしたと言えば誰かが心筋梗塞ではないかと言い、神経痛であることが別の病気となってしまうことです」
「噂話」は週刊誌に嗅ぎ付けられ、ついには国会で取り沙汰されることになった。
ただの「噂話」は週刊誌の記者に嗅ぎ付けられたため、今日発売の号に掲載されてしまいました。
議員の不祥事に関する内容であったため、国会で野党の質問に会い本当かと与党内でも「取り沙汰」する騒ぎになったのです。
「噂話」が最後には「取り沙汰」つまり問題視されるまでになった良い例となりました。
このように不祥事が暴かれることは過去に難関もあったことです。
「取り沙汰」と「噂話」
「取り沙汰」は噂になるぐらい人々の間に広まった悪い評判のことです。
問題視されれば事件へと発展する可能性もあるのです。
「噂話」は狭い範囲で交わされるひそひそ話で、ともすると尾ひれがつき、話が悪い方へ大きくなる傾向があります。
また、裏情報として週刊誌にリークされれば問題はさらに大きくなります。
週刊誌が取り上げて事件化した例は多くあります。