従属は「強いものを頼りとして従うこと。」
「属国」と言い換えると分かりやすい。
隷属は「奴隷のように強いものに従うこと」。
「奴隷」と言い換えると分かりやすい。
盲従は「すべのことで言いなりになり従うこと」。
「言いなり」と言い換えると分かりやすい。
これらの言葉に共通することは強い存在があること、それに従うことですが、従い方に差があります。
「従属」は強い存在を頼りとして従うこと
「従属」は隣に強国があると侵略される危険が強いため、恭順の意を示し強国の意向に従うことです。
つまり「属国」となることを意味します。
「従属関係」は人間関係でも存在し、例えば上司と馬が合いかわいがられている部下との関係です。
部下は上司に逆らうことは絶対にしないのです。
夫婦関係でも「カカア天下・亭主関白」などは従属と言えるかも知れません。
「隷属」は奴隷的な従属関係
「隷属」は従属でも程度が強く、従う方は献身的な態度で接しなければなりません。
「ご無理ごもっとも」の世界です。
反対意見や愚痴などは一切言える立場にはありません。
従う方は自分を貶めなければ務まらないのです。
このような関係は議員と秘書あるいは芸能人と付き人・ワンマン社長と側近の部下などで見られる人間関係です。
「盲従」も隷属と似ています。
「盲従」は隷属なのですが、自分を貶めることはしないで、とにかく言うなりに使えることです。
自分を貶める度合いによって「隷属」か「盲従」かになるのかも知れません。
程度の差はあってもほぼ言いなりのことです。
いやなら辞めてしまえばよいと思うのですが、よほどの事情がない限りどれも辞めることは難しいと思われます。
「従属」「隷属」盲従」の違い
「従属」は強い存在に頼る気持ちが強く、国家の関係によくあります。
隣が強国の場合、弱小国は責められることを恐れ属国化の道を選ぶのです。
現代ではほとんどありませんが、戦国時代にはよくありました。
また、人間関係の従属関係は多くみられるものです。
「隷属」は強い結び付きの人間関係で見られます。
「盲従」も隷属と変わらない関係で強い存在に無条件で従うことです。