欠員は「定員に足りていないこと」。
定員となる数字に届いていない状況を指していますが、必ずしも定員に届かないといけないとは言えないため、その場合にはあえて欠員という言い方はしません。
空席は「空いている席のこと、定員に届いていない状況のこと」。
単に空いている席そのものを指すこともありますけど、定員に届いていない意味でも使うので、欠員に近い言葉です。
「欠員」の意味
欠員とは、定員に足りていないことです。
定員の数字があって、それに届いていない状況で使います。
定員に届いていたのに、何らかの事情で特定の人間がキャンセルになった際にも使うことができます。
ただ、定員に届いていなくても、それ自体が特に問題ないと思われる際にはあえて欠員という表現は使わないと言えます。
したがって、場面を選ぶ必要があるのです。
「空席」の意味
空席とは、空いている席のこと、定員に届いていない状況のことです。
単純に空いている席それ自体を指すこともありますが、欠員と同じ状況で使われることもあります。
定員に届いていない状況を指すときには、空席という言い方をする場合もありますが、座席に座る機会で使う言葉なので、常に使用できるとは言えません。
空席は意味が複数あるため、そういった部分は注意点として覚えておきましょう。
「欠員」と「空席」の用法や用例
「バイトの募集をかけてみたが、なかなか欠員が埋まらないな。
やっぱり時給が安いと思われているのかな。
上げたいところだけど、これ以上上げると経営的に厳しいからな。
どうしたらいいものか。」
「今日の講義は空席が多いな。
天候が大荒れで、大学まで来るのもやっとの状態だからな。
サボる人がいても不思議ではないとは思うけどね。
この講義は出席もとらないし、サボりやすいんだろうな。」
欠員と空席は同じような意味の言葉として使われる
欠員と空席はともに定員に届いていないという意味で使われる言葉です。
ただ、空席をそういった意味で使う際には、席に着くような機会である必要があります。
したがって、常に使えるわけではありません。
でも、似たような言葉であるため、どちらも意味をきちんと覚えておくようにしましょう。
そして、空席については単に席が空いている状況でも使えるので、そこも頭に入れておくと良いです。