「ちょっと」と「ちょっぴり」と「少々」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「ちょっと」は、「わずか」「少し」という意味です。

英語では「just a little」「a bit」で表されます。

「ちょっぴり」は、「わずか」「ちょっと」という意味です。

英語では「just a little」「a bit」「a morsel」で表されます。

morsel・・・「ひとかけら」「ひとくち」「一片」という意味です。

「少々」は、少ないさまです。

わずかなことです。

英語では「a little」「a few」で表されます。

「ちょっと」の意味

「ちょっと」は、以下のような意味です。

①「わずか」「少し」という意味です。

浮世草子・好色万金丹に「柚子味噌をちょっとねぶるもさもし」とあります。

②逆説的に、「存外」「かなり」という意味です。

③「ちょっと待って」のように、呼びかけに使います。

④「ちょっと寄った」のように、「ほんのついでに」という意味です。

⑤「ちょっと考えられない事故」のように、否定の語を伴って「そう簡単には~できない」「少々のことでは~できない」という意味になります。

以下のように使います。

私にはちょっと難しい
あと十分ちょっとで始まる
ちょっとお待ちください
夕暮れはちょっと寂しい

「ちょっぴり」の意味

「ちょっぴり」は、非常に少ないさまです。

「わずか」という意味です。

分量や程度がわずかであるさまです。

以下のように使います。

夕暮れはちょっぴり寂しい 私にはちょっぴり難しい
ちょっぴり雨が降る ちょっぴり皮肉を言う
ちょっぴり酸っぱいな

<やや>
「やや」は「ちょっぴり」の類語です。

「いくらか」「少し」という意味です。

「やや太り気味だ」のように使います。

「少々」の意味

〇「少々」は、以下のような意味です。

①少ないさまです。

わずかなことです。

大鏡(序)に「翁こそ少々のことはおぼえ侍らめ」とあります。

②なみなみであることです。

「普通」「大方」という意味です。

源氏物語(蛍)に「少々の殿上人に劣るまじ」とあります。

③副詞的に用いる場合、「少し」「ちょっと」という意味です。

以下のように使います。

私には少々難しい 少々お待ちください
あと十分少々で始まります 夕暮れは少々寂しい
少々の犠牲はやむおえない

「ちょっと」は、「わずか」「少し」という意味
「ちょっぴり」は、非常に少ないさまです。

「少々」は、少ないさまです。

「ちょっと」「ちょいと」「ちょっぴり」「少々」「やや」は類語です。

「ちと」「ちっと」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「数量・程度などが少しであるさま」です。

「ちょっと」と「ちょっぴり」は、くだけた言い方です。

「ちょいと」はさらにくだけた言い方です。

「ちょっぴり」は、ほんのわずかに何かがある場合、ほんのわずかだがそれが感じられる場合に用います。

多くの場合、その数量・程度は、「ちょっと」「ちょいと」よりも少ない意味になります。

「少々」は、「ちょっと」と同じ意味です。

改まった場面で使います。

「やや」も、多くの場合、少し改まった場面で使われます。

「ちょっと」は、「一寸」、「やや」は「稍」とも書きます。

「ちょっと」「ちょいと」は、「ちょっと、店員さん」のように呼び掛けに使います。

また、「ちょっと困りますね」のように、「かなり多い程度」という意味にも使います。

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