「待遇」と「処遇」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「待遇」は、人をあしらいもてなすことです。

職場などでの地位や給与などの取り扱いを決めることです。

ある地位にふさわしい扱いを受ける格式のことです。

英語では「treatment」で表されます。

「給料が良い待遇である」は、「pay the employees well」で表されます。

「処遇」は、対処の仕方のことです。

「あつかい」です。

英語では「a treatment」「treat」で表されます。

「冷たい処遇をする」は、「give a person the cold shoulder」で表されます。

「待遇」の意味

「待遇」は以下のような意味です。

①客などをもてなすことです。

②雇用者が雇っているものに対して、給与・地位・労働条件などを与えて取り扱うことです。

また、その取扱いの方法を指します。

③地位を表す言葉に付いて、それに準じた扱いを受ける立場にいることを表します。

以下のように使います。

下にもおかず待遇する
役員待遇 待遇改善
失礼のない待遇を考える
待遇の良い旅館だ

「処遇」の意味

「処遇」は、対処の仕方のことです。

「あつかい」です。

ある人に対してふさわしい地位や職務などを決めることです。

以下のように使います
元会長を相談役として処遇する
失礼のない処遇を考える
退任後の処遇を決める
コーチとして処遇する
最高の処遇を受ける

<遇の漢字>
字義は「あう」「もてなす」「たまたま」「おり・しお・機会」です。

解字では、「?+禺」で構成されます。

「禺」の部分はサルに似たなまけものの類の象形です。

この部分は「意志も目的もなく、なんとなくする」という意味です。

このことにより「思いがけなく出会う」という意味になりました。

「知遇」「礼遇」「優遇」「厚遇」について

「知遇」は、人柄や能力を認められてよい扱いをされることをいいます。

「知遇を得る」のように使います。

「礼遇」は、礼儀を尽くし、できるだけ丁寧に扱うことをいいます。

「賓客として礼遇する」のように使います。

「優遇」は、他の者よりも良い扱いを受けることです。

反対語は「冷遇」です。

「経験者優遇」のように使います。

「厚遇」は、手厚くもてなすことです。

反対語は「冷遇」です。

「厚遇を受ける」のように使います。

「待遇」客などをもてなすことや、職場などでの地位や給与などの取り扱いを決めること、 ある地位にふさわしい扱いを受ける格式のこと
「処遇」は、ある人に対してふさわしい地位や職務などを決めることです。

「待遇」「処遇」は、類語です
「知遇」「礼遇」「優遇」「厚遇」「優待」「歓待」は、関連語です。

共通する意味は「人をもてなすこと」です。

「待遇」は、客をもてなすときのように、ある場における一時的な扱いについて言う場合に用います。


また、職場の地位や給与のように、永久的な扱いについて言う場合についても用います。

「処遇」は、永久的な扱いについて言う場合にのみ用います。

「待遇」は、主に給与などに関する扱いをいいます。

「処遇」は、主に地位・職務に関する扱いをいいます。

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