「理性」と「理知」と「知恵」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「理性」は、本能や感情に支配されず、道理に基づいて試行し判断する能力のことです。

ラテン語では「ratio」表されます。

英語では「reason」表されます。

「理知」は、理性と知恵のことです。

仏教用語では、真如とこれを悟る智慧のことです。

英語では「intellect」「intellectual」で表されます。

「知恵」は、物事を筋道立てて考える心の働きです。

もともとは「智慧」と書きました。

英語では「wisdom」「intelligence」「wit」「sense」で表されます。

「理性」の意味

「理性」は、本能や感情に支配されず、道理に基づいて試行し判断する能力のことです。

哲学の用語として使われる場合があります。

その場合、感情的欲求に左右されず思慮的に行動する能力を指します。

古来、人間と動物を区別するものと云われてきました。

真偽・善悪を区別する能力です。

一般には、精神や知性と等しく、意識的思考能力全体をいいます。

ギリシャ語では「nous」表されます。

ラテン語では「ratio」表されます。

英語では「reason」表されます。

ドイツ語では「Vernunft」表されます。

フランス語では「raison」表されます。

以下のように使います。

感情に負けて理性を失ってはいけない
理性の勝った人
会話に理性を感じる
理性的な顔

「理知」の意味

「理知」は、理性と知恵のことです。

仏教用語では、真如とこれを悟る「智慧」のことです。

物の道理を分別理解する知恵です。

本能や感情に支配されず、物事の道理を理論的に考え判断する能力のことです。

英語では「intellect」「intellectual」で表されます。

「理知主義」は「intellectualism」で表されます。

以下のように使います。

言動が理知に富んでいる
理知的な顔
理知的な話し方

「知恵」の意味

「知恵」は、もともとは「智慧」と書きました。

物事の理を悟り、適切に処理する能力のことです。

仏教では、「知恵・智慧」は真理を明らかにし、悟りを開く働きのことです。

哲学の分野では、四つの枢要徳の一つです。

古代ギリシャ以来、様々な意味を付加されてきましたが、今日では、人格と深く結びついている哲学的知識を指します。

英語では「wisdom」「intelligence」「wit」「sense」で表されます。

「知恵」の意味のうち以下のように区別されます。

「知力」は「intelligence」、「才覚」は「wit」、分別「sense」で表されます。

以下のように使います。

知恵がつく
よく知恵がまわる
皆で知恵を絞る
優れた知恵がある

「理性」は道理に基づいて考え判断する能力、「理知」は理性と知恵のこと、「知恵」は物事の道理を理解し、是非・善悪を判断する能力のこと
「理性」「理知」「知恵」「知性」「インテリジェンス」は類語です。

「知的水準」や「知を磨く」で使われる「知」は関連語です。

共通する意味は「物事を認識したり判断したりする頭の働き」です。

「理性」「知性」は、物事を論理的に考え、判断する能力をいいます。

「理性」は、特に感情に左右されず、道理に基づいて考え判断する能力をいいます。

「理知」は、理性と知恵のことです。

通常「理知的」の形で用いられます。

「知恵」は、物事の道理を理解し、是非・善悪を判断する能力のことです。

一般的な言葉です。

「智慧」とも書きます。

「インテリジェンス」は、「知性」と訳されます。

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