「力一杯」と「精一杯」と「極力」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「力一杯」は、ありったけの力を出す様です。

英語では「all one's strength」「all one's might」「all the strength one could」で表されます。

「一心に」という意味の場合「as hard as one could」で表されます。

「精一杯」は、力の限り尽くす様です。

「こんの限り」「だきるだけ」という意味です。

英語では「with all one’s strength」「to the best of one’s ability」「as hard as possible」で表されます。

「限界」の意味を表す場合「all one can(could)」「the limit」で表されます。

「極力」は、力の限り尽くす様です。

英語では「as much as one can」「as hard as possible」で表されます。

「力一杯」の意味

「力一杯」は、ありったけの力を出す様です。

以下のように使います。

力一杯頑張ります
力一杯ボールを投げる
力一杯叫ぶ

<力づく>
「力づく」は、「力ずく」とも書きます。

「力一杯の」関連語です。

ありったけの力を出して事に当たることです。

暴力や権力を使って強引に事を運ぶことです。

元気になることです。

勇気が出ることです。

「勢いづく」という意味です。

「精一杯」の意味

「精一杯」は、力の限り尽くす様です。

「こんの限り」「だきるだけ」という意味です。

また、できうる限りのぎりぎりのところを表します。

以下のように使います。

頑張ってもこれが精一杯だ
精一杯頑張ります
値引きはこれが精いっぱいです
精一杯のもてなしをする

<精々>
「精々」は「精一杯」の関連語です。

名詞の場合、勤め励むことです。

力の限り尽くすことです。

幸若舞曲・大臣「精々を尽くして作りたる弓の長さ八尺五寸」とあります。

副詞の場合、「力の及ぶ限り」という意味です。

または、「十分に見積もっても」という意味です。

「最大限」「たかだか」と同じ意味です。

「極力」の意味

「極力」は、力の限り尽くす様です。

「精一杯」のことです。

以下のように使います。

極力頑張ります
そんな事態は極力さけたい

<極の漢字>
字義は「きわまる・尽きる」「きわめる・最後まで至る」「きわみ・果て」「きわめて・この上なく」
「最高の位」「根本」「北極星」「地軸の両端」「電極」「棟」です。

解字では、「木+亟」で構成されます。

「亟・きょく」の部分は、問い詰めるという意味です。

「木」を付して「家屋の最高のところにある棟」を表します。

これより「きわみ」「きわめる」を表します。

「力一杯」はありったけの力を出す様、「精一杯」は力の限り尽くす様、「極力」は「あらん限りのちからで」という意味
「力一杯」「精一杯」「極力」は、類語です。

「力任せ」「精々」「鋭意」「体当たり」「燃焼」「力づく」「腕づく」は、関連語です。

共通する意味は「できる限りの力を注いで物事に当たる様」です。

「力一杯」は、持てる力を出しきる様です。

実際に腕力や体力を使う行為や行動に用います。

強い積極性を感じさせる言葉です。

「精一杯」は、「力一杯」とほぼ同じ意味です。

もう少し気持ちに負担をかけて頑張る感があります。

「力一杯」が物事に積極的であるのに対して「精一杯」は限界までという感じがあります。

そのため、「精一杯」は、消極的な表現になります。

「極力」は、「あらん限りのちからで」という意味です。

硬い言い回しです。

多くの場合、仕事関係などで使います。

実際の意味では、「できるだけ」という程度の意味です。

そこから「なるべく」と同じような意味で使われる場合があります。

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