消滅は「特定の存在が跡形もなく消えること」。
存在していたものが完全に消えることを意味しており、これは目に見えるもの以外にも使うことができます。
絶滅は「ある生物種が全て死んでしまい、その種自体が消えてなくなること。」
特定の種だけがこの世から消える状況を指しています。
基本的には生物だけに使い、しかもその中の特定の種に関して対象とする点が特徴です。
「消滅」の意味
消滅とは、特定の存在が跡形もなく消えることです。
今までは存在していたのに、それが完全に消えてしまう状況を指しています。
しかし、目に見えるもの以外にも使われるケースがあり、例えば権利や時効などの概念に対して消滅という言葉を使うことができます。
したがって、割といろいろなシーンで使用することが可能な言葉と言えるため、無意識のうちに使っていることが多々あるでしょう。
「絶滅」の意味
絶滅とは、特定の生物種が消えてなくなることを指しています。
特定の種だけがこの世から消えることを指しているため、あくまでも影響があるのはその種だけということになります。
基本的には生き物だけに対して使う点が特徴的であり、その部分において消滅とは明らかに異なった面を持っているので、そこで区別をすると良いです。
「消滅」と「絶滅」の用法や用例
「ある商品の当選通知が届いてたんだが、それにずっと気付かずに申告期限を過ぎてしまっていた。
だから、受取りの権利がすでに消滅してしまったんだ。
もったいないことをしてしまった。」
「地球の誕生からこれまで数多くの生物種が絶滅しているんだ。
その事実は私たちはほとんど知らないだろうけど。
絶滅は生物にとって不可避なことなのかもしれないね。」
消滅と絶滅は完全に消えるという意味では同じ
消滅と絶滅に関しては、どちらも完全に消えることです。
したがって、その点においては意味は共通と言えます。
しかし、消滅は特定の存在が跡形もなく消えることで、目に見えないものに関しても使えます。
しかし、絶滅は特定の生物種が完全にこの世から消えることなので、厳密に言えば両者は異なった意味を持つ言葉と言えます。