「消火栓」と「給水栓」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

・「消火栓」:消防設備に設けられている水栓のことです。

消防設備は消防・消火活動のために設けられている専用設備であり、基本的には飲用等のその他の目的に使われることはなありません。

・「給水栓」:上水道等の給水設備に設けられている水栓のことです。

飲用等の設けられている給水設備のほか、農業用、工業用に設けられている給水設備も含んでいます。

「消火栓」:消防設備に設けられている水栓のこと

消防水利の消火栓のほか、屋内消火栓、屋外消火栓、補助散水栓があります。
いずれも消防・消火活動のために設けられた設備ですが、消防法に設置基準が定められています。

屋内消火栓、屋外消火栓、補助散水栓は建物に設置される設備で、火災の際、消防隊がその水栓にホースをさすなどして消火に使う消火水を引き出すための水栓です。

「給水栓」:上水道等の給水設備に設けられている水栓のこと

飲用等の設けられている給水設備のほか、農業用、工業用に設けられている給水設備も含んでいます。
飲料用の給水設備については、水道法や建築基準法で定められていますが、言うまでもなく、汚染防止のため、その他の設備とのクロスコネクション(飲料用設備がその他の設備に接続されること)は禁止されてしょうおり、要するに、飲料用の給水設備は消火設備と接続されることは法的に禁じられています。

建築基準法で定められた給水設備の「給水栓」

建物に設ける給水設備の給水方式には、次の6つがあります。

・直結給水方式
・増圧直結給水方式
・増圧直結給水タンク方式
・高置タンク方式
・ポンプ直送方式
・圧力タンク方式

このうち一戸建て住宅や3階建てくらいまでの小規模建物によく用いられるのは直結給水方式で、道路等に埋設されている水道本館の水圧で直接各所に給水する方式で、水の使用者は端末に設けられた給水栓から水を取り出します。

「消火栓」と飲料用の「給水栓」は、共用されることはありません。

消火設備や飲料用の給水設備などは、いずれも消防法や水道法など何らかの法律に設置基準が定められています。

特に飲料用の給水設備は衛生面への配慮から、他の目的の設備との接続は禁止されており、建物に設けられているタンク類から配管類まで、消防用のものと明確に分けられており、共用は禁止されています。

従って水栓も、「消火栓」と飲料用の「給水栓」は、共用されることはありません。

最新の記事はこちらから