英語でいう「クラウド」はカタカナで書くと同じように見えますが、実はこの言葉は二つあり、それぞれ違う意味を持っているものです。
「クラウド(Crowd)」は「群衆」を意味する言葉で、「みんな」「集団」「多くの人々」といったものを指します。
一方、「クラウド(Cloud)」は、「雲」を意味しており、曇っている様子を「クラウディ(Cloudy)」といいます。
「クラウド(Crowd)」の意味
「クラウド(Crowd)」は、本来は「群衆」を指しています。
言い換えれば「多くの人々」あるいは「不特定多数の人々」を指します。
多くの人々の集まりをいうときに用いられます。
最近、「クラウドファンディング」や「クラウドソーシング」といった言葉が飛び交っていますが、これらはすべて「Crowd」が持つ意味の言葉が用いられています。
「クラウド(Cloud)」の意味
「クラウド(Cloud)」は、本来は空に浮かんでいる「雲」を意味する言葉です。
そして、現在では、「クラウドコンピューティング」などの言葉にも使われています。
これは、インターネット上で一括して管理されている情報サービスを「雲」に見立てて、データ管理をインターネット上のサーバーに委ねることで、いつでもどこでもアクセスすることができるようなサービスが整備されています。
「Crowd」と「Cloud」の用法
本来は「Crowd」は群衆、「Cloud」は雲を指しますが、現在ではインターネット上のサービスに関するもので使われるようになり、意味が混同されかねない事態になっています。
例えば、「クラウドファンディング」は、ある事業を行いたいときに、それに賛同した方々が募金をして、資金を集約するという手法ですが、この場合は「Crowd」を使っています。
一方、インターネット上のサーバーにデータを管理させるApple社の「iCloud」は、その名の通り、「雲」を意味するクラウドです。
「クラウド」にも英語の観点からするとそれぞれ異なる
私たち日本人は、普段英語で使われている言葉をカタカナにして用いていることが多いのですが、同じ発音でも意味の異なるものが多々あります。
現在、使用頻度が多いものとしては、「クラウド」がその代表例ではないでしょうか。
「クラウドファンディング」「クラウドソーシング」「クラウドコンピューティング」など、一見すると同じように見えますが、注意深く見てみると異なる意味を持っているものが多いのです。