「逼迫」と「切迫」と「緊迫」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

逼迫は「物事が追い詰められて困窮した状態になること」。

「圧し潰されること」と言い換えると分かりやすい。

切迫は「物事がすぐそこに迫っていること」。

「差し迫ること」と言い換えると分かりやすい。

緊迫は「物事が差し迫り緊張した空気が漂うこと」。

「ビリピリした空気」と言い換えると分かりやすい。

皆物事が迫っている状態のことを言います。

「逼迫」は閉塞感を伴います。

「逼迫」は物事が差し迫り状態が次第に悪くなることがあるため、すぐには事態の打開ができずにいて閉塞感のあることです。

「逼」と言う漢字は当用漢字ではありませんから「ひっ迫」と表現されます。

例えば「戦闘地域では食料事情が逼迫し、難民が餓えている」「国の財政状況は逼迫しているので、赤字国債を発行した」などと使います。

「切迫」は差し迫ること

「切迫」は危険な物事が次第に差し迫る状況のことを表す言葉です。
例えば「大地震はいつ起きてもおかしくない程切迫している」「切迫流産が起きそうだ」「約束の期限が切迫している」「気持ちが切迫した」「切迫した雰囲気」など「切迫」は、「逼迫」と同じように「事態が迫る」「気持ちが追い詰められる」ことを意味します。

「緊迫」は緊張感があります。

「緊迫」は事態が差し迫り、一色即発の空気が漂う不穏な状況のことです。

「逼迫」や「切迫」より、より緊張感があり、戦争突入前夜のようにただならない事態となることです。

緊張感がある事態であれば使われる言葉で、例えば「ノーヒット・ノーランが達成できるか緊迫したゲーム」「内戦が起きている国では対抗勢力が再び戦闘を始めようと緊迫した空気になる」等と使います。

「逼迫」「切迫」「緊迫」は差し迫ること

「逼迫」は事態が次第に悪くなる場合に、「切迫」は単に物事が迫る場合に、「緊迫」は危険が起きる場合に使われます。
事態の悪化の程度は「切迫」「逼迫」「緊迫」となるにつれ、事態の緊張度は高まります。

今では「切迫」が「逼迫」と同じように使われるのは、「逼」と言う漢字が難しく当用漢字ではないせいかも知れません。

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