山は「標高が有る程度高いものこと」。
「山岳」と言い換えると分かりやすい。
丘は「周囲よりは高く、山よりは低い傾斜のなだらかに盛り上がった場所のこと」。
「丘陵」と言い換えると分かりやすい。
山とは何かと定義するものは国土地理院にもありませんから、山と丘の区別はそれのある周囲との相関的な関係から判断されるべきものです。
「山」は高い印象があるもの
「山」は一見して明らかに山と判断できるぐらいの標高が有れば判断できますが、丘と区別がつきづらい場合は、周囲との関係で判断するよりありません。
しかし、国土地理院に掲載されている最も低い山は人工的に作られた「日和山」と言い3メートルしかありませし、自然の山でも6メートルぐらいしかないので丘と言ってもいいものになります。
山と言えば山、丘と言えば丘になる。
「丘」は当然山より低いものの印象ですが、山より高いものもあるのです。
むしろ、丘より低い山があると言った方が正しいかも知れません。
「丘」は低いために簡単に登り降りができ、改めて山のように登るという準備は必要ないのです。
その場所に住む人がそれを「山」と言えば山、「丘」と言えば丘になるのです。
ハッキリした基準はありません。
低い「山」と「丘」は、区別がつきません。
「山」と「丘」の区別は、明らかな場合を除き簡単には付かないことは前述の通りです。
「山」を連想する言葉には「山岳」「山脈」「山並み」「連山」「山麓」「山頂」「登山」「冬山」「夏山」「火山」等があり、「丘」を連想させる言葉には「丘陵」「河岸段丘」「狭山」「低山」「里山」「裏山」等があります。
これらから、「山」とは「丘」とはどういうものを言うのか想像ができます。
「山」と「丘」
国土地理院に依れば山地は「地殻の突起部」であり、総合的に判断されるものということです。
「山脈」は特に顕著な脈状をなす山地を言います。
高地は平たんな山地のこと、高原は比較的起伏が無く住居もある場所、「丘陵」は起伏の少ない低山性の山地を言うとなっています。
ですから「山」と「丘」の決まった定義はありません。