「原油」と「石油」との違い・意味と使い方・由来や例文

B!

原油は「油田から取り立ての油で精製する前のもののこと」。

「採れたてのもの」と言い換えると分かりやすい。

石油は「原油を精製した後の油のこと」。

「精製油」と言い換えると分かりやすい。

原油にはオイルシェールやタールサンド、レークアスファルトなどもあり、埋蔵された油のことを一般的には言います。

石油は採取された原油を精製することで造られる油のことで、様々な種類があります。

「原油」は採れたての油のこと

「原油」は地下に埋蔵されているもので、もともとは海中バクテリアがとてつもなく長い年月を経て、と熱により変化して生まれた化石燃料です。
シェールのように岩盤に含まれていることもありまです。

採掘後、ガスや水分・異物などは取り除かれますが、組成は80%以上が炭素で、他には硫黄・酸素・窒素などを少量含みます。

比重は0.8~0.98で水より少し軽い液体です。

「石油」は原油を精製した物

「石油」は原油を精製することで様々な物質になり、それぞれの用途も様々になります。
原油を蒸留塔で加熱蒸留することで温度の高い順に重油・軽油・ジェット燃料・ガソリン・LPガスなどが作られます。

重油は潤滑油・アスファルトに、軽油はディーゼル燃料に、ジェット燃料は飛行機に、ガソリンは自動車燃料に、LPガスはタクシー燃料や家庭のガスになります。

そのほか灯油やブラスチックの原料となるナフサなども作られます。

原油も石油も限りあるもの

採掘が進むと当然資源は枯渇することが予想されます。
そのために抱いたエネルギーの開発が急がれているのです。

原子力発電・水力発電・太陽光発電・風力初ではなどの他バイオマスによる燃料の開発も進んでいます。

しかし、石油程のコストパフォーマンスが良い燃料はなく、コストが課題となっています。

原油の値段は世界経済を左右することがあり、産油国では共同して減産をしたりしています。

石油から生まれるものは人間社会を豊かにします。

石油から作られる燃料は火力発電に使われて、大量の電気を作り出しています。

電気は人間社会にもはや不可欠のエネルギーですが、原油枯渇という重大な問題に人類は直面しています。

そのために代替のエネルギー開発が急がれる中、原子力に期待が集まるのですが、その危険性や廃棄物処理をクリアしていません。

また、プラスチックは世の中を変えた物質ですが、海洋汚染などの問題が生じ対策が叫ばれています。

最新の記事はこちらから