「偽装」と「隠蔽」の違い・意味と使い方・由来や例文

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偽装は「事実を偽り、その偽った状態をもっともらしく見せること」。

何かしら都合が悪い状況があったときに、その事実を偽り、偽った状態が真実であるかのように見せるときに使います。

隠蔽は「事実を隠し、その事実がなかったかのように見せること」。

何かしら都合の悪い状況を隠し、それが存在しないように偽るときに使います。

「偽装」の意味

偽装とは、特定の都合の悪い事実を偽ることで、嘘をつくという言い方に似ています。

嘘をついて、その事実を偽り、偽ったものが真実であるかのように見せる行為と言えます。

したがって、他人を騙すときにこの偽装という言葉を使うことが多く、基本的には悪いイメージをともなう言葉なので、使わない方が望ましいと評価できます。

「隠蔽」の意味

隠蔽とは、特定の都合の悪い事実を隠すことで、その事実が存在しなかったかのように見せるときに使います。

都合の悪い事実が明るみに出れば、少なからず評判を下げてしまう可能性があるわけですから、その事実を隠すことができれば、それは当人にとってはメリットがあるわけです。

この隠蔽に関してもイメージが悪い言葉と言えます。

「偽装」と「隠蔽」の用法や用例

「あの企業は偽装請負が発覚して、今かなりピンチだな。

世の中を騙していたわけだから、叩かれるのはしょうがないかもしれない。

嘘をつくのはよくないということだね。」

「あの企業は不祥事を隠蔽していたらしい。

不祥事が起きること自体も問題だが、そのうえで隠蔽をしたわけだから、これは非常にマズイだろう。

評判もガタ落ちだよ。」

偽装と隠蔽はともに騙すこと

偽装と隠蔽は意味としては微妙に違いがありますけど、どちらも騙すという意味が含まれています。

真実とは違う事実を多くの人たちに見せようとしているわけで、そういった点で悪いイメージをともなう言葉です。

いろいろな機会で耳にする言葉ですが、全体的には企業などの不祥事のニュースで使われているケースが多いと言えるでしょう。

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