「茹でる」と「湯がく」と「湯通し」の違い・意味と使い方・使い分け

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「茹でる」は、熱湯の中に入れて煮ることです。

また、そのようにして食品を作ることです。

「うでる」ともいいます。

「そうめんを茹でる」のように使います。

「湯がく」は、野菜などのアク抜くためにさっとゆでたり、熱湯にしばらく浸けたりします。

「ほうれん草を湯がく」のように使います。

「湯通し」は、材料を茹でたり、湯をかけたり、短時間湯につけることを言います。

「鯛を湯通しして臭みを除きます」のように使います。

「茹でる」の意味

「茹でる」は、熱湯で煮ることです。

「うでる」ともいいます。

「卵を茹でる」「枝豆を茹でる」「タコを茹でる」「白菜を茹でる」のように使います。

また、患部を湯に浸したり温気で温めたりします。

今昔物語(19)に、「かひなを突き折りたれば、それを湯でむがために来りける」とあります。

英訳する場合、「Boil 」で訳されます。

「湯がく」の意味

「湯がく」は、野菜などのアク抜くためにさっとゆでたり、熱湯にしばらく浸けたりします。

「茹でる」場合はしっかりと中まで火を通しますが、「湯がく」場合は「アク」を抜いたり、色落ちを防いだり、素材をしんなりさせたりする目的でおこないます。

湯に短時間浸すだけなので、栄養価を損なわない調理方法です。

関西の一部では、たっぷりの湯で麺類などを茹でる場合でも「湯がく」という言葉を使います。

この場合、短時間ではなくしっかり中まで火を通します。

その地域では、パスタのように10分近く茹でる場合も「湯がく」と言います。

「湯通し」の意味

「湯通し」は、材料をさっと茹でたり、お湯をかけたりすることをいいます。

野菜のあく抜いたり、肉や魚表面を加熱して殺菌したり形状を変えたりする目的でおこないます。

肉や魚は、熱湯をさっとかけることで表面が白っぽく変化します。

これを「霜降り」と呼びます。

また、「湯通し」は、織物を仕上げるための工程を指します。

光沢を出すため、お湯に浸して糊を取り除く作業です。

「茹でる」は材料を熱湯で煮ること、「湯掻く」は材料を熱湯にさっと浸すこと、「湯通し」は材料にさっとお湯をかけたりすることをいいます。

「茹でる・ゆでる」「うでる」「湯がく・湯掻く」「湯引く」は類語です。

共通する意味は、「食品を湯に入れて煮ること」です。

以下のように使います。

「黒豆を長く茹でる」「卵をうでる」「ほうれん草を湯掻く」「白身魚を湯引く」

「茹でる」は、熱湯で煮ることです。

「茹でる」は、広く一般的に用いられます。

「うでる」は「ゆでる」の変化した言葉です。

「湯掻く」は、野菜などの「あく」を抜くために熱湯にさっと浸すことを言います。

「湯引く」は、肉や魚を湯でさっと煮ることです。

「湯通し」は、材料をさっと茹でたり、お湯をかけたりすることをいいます。

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