占拠は「武力によって他人の土地や建物にいる人を人質にしてその場所を武力で支配し、人質の解放もしくは命の保証を条件に欲しい物を警察に要求すること」。
占領は「一つの市と認定される位の土地の大きさまたはそれ以上の大きな土地とその住民を武力で支配すること」。
つまり、市以上の土地ごと住民を武力で支配する事である。
よって違いは、支配される土地の大きさと支配された人の扱いである。
「占拠」は、武力によって他人の土地や建物にいる人を人質にしてその場所を支配すること
例えば、武力によって百貨店にいる人を人質にしてその場所と人を支配する。
そして、警察が来ると人質の解放または命の保証を条件に、自分の欲しい物を時間制限内に警察に準備させること。
または、公園に自分達の仲間だけが集まって遊び、自分の仲間以外は公園に入らせないでその場所を自分達だけが使えるようにする事である。
「占領」は一つの市位の土地の大きさまたはそれ以上の大きな土地と住民を武力で支配すること
例えば、自国の領地である土地と住民を他国が武力で支配する。
そして、住民をその土地から追い出すか殺害をし、
他国が自分達の基地や住宅を作りそれに関連する施設を整え他国の住民を住ませる。
そうする事によって、他国が本来の領地である国に対して自分達の領地であると主張する事が出来る。
自国と他国の国境が近く、両国が自分の領地であると主張し一方が実効支配をしてしまうと
第三者の国から見れば国境が元々曖昧だったので国際法を適用する事も出来ない。
「占拠」と「占領」の本質的な違い
「占拠」と「占領」の共通点は武力による土地と人の支配である。
違いは、支配する目的である。
前者は欲しい物を手に入れるためであり、後者は他国の領地を自国の領地にするためである。
つまり、前者が欲しい物は「占拠」した人物によって変わるので最初の段階では全く目的が分からないが、
後者は他国の領地を自国の領地にするためである事は武力をもって土地と住民を支配した段階で目的がはっきりしている。
「占拠」と「占領」の使い分け
一つの市と認定される位の土地の大きさまたはそれ以上の大きな土地とその土地の住民を武力で支配されれば「占領」を使う。
支配される土地が市の大きさよりも小さい土地あるいは建物を武力で支配し、
最初の段階で目的がはっきりしないが人質の解放もしくは命の保障を条件に警察に欲しい物を要求してきた場合「占拠」を使う。