大学の「准教授」と「助教授」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

一般企業では社長や副社長や専務などの役職ですが、大学の場合は教授や准教授、講師、助教、助手などの名前になります。

一昔前までは、准教授ではなく助教授と言っていたのですが、現在ではそのような呼び方ではなく、准教授となっています。

大学で学生へ講義ができるのは助教以上の職員です。

助手は、授業や実習のお手伝いは可能ですが、直接ホワイトボードや黒板の前に立って、講義や授業を担当することはありません。

教授になるためには、論文を書く必要があります。

「教授」の意味

大学で、一番上のポストだと思ってOKです。

医学部の場合は、臨床教授とか主任教授などとなっていることもあります。

また、定年退職した後に、年に数回学生に講義をしに来たり、週に1回だけ大学病院の診察を行っている場合は、特任教授や名誉教授などのネーミングが付いていることも多いです。

教授になるためには、教授選で選べれる必要がありますが、多くの論文発表があり、実績を上げていることや人間性が問われます。

「助教授」の意味

一昔前までは、教授の次のポストが助教授でした。

しかし現在は「助教授」というポストはありません。

今は「准教授」という呼び方にかわっていて、教授の一つ下のポストは准教授です。

時々、助教と助教授を勘違いして混同されているケースがありますが、助教は講師よりもさらにしたのポストです。

大学院を卒業した30歳代で助教となります。

それに対して准教授は、40歳代後半や50歳代で就任するポストです。

「教授」と教授回診

大学病院では教授が患者さんの所を1人1人順番に回って診察する「教授回診」があります。

「白い巨塔」では、廊下にずらりと並んだ医師が患者さんの所を回っているシーンがありますが、実際に大学病院では週に1回くらい、教授回診があります。

なんとも物々しい雰囲気で、この教授回診が苦手だという患者さんも多いです。

苦手なのは患者さんだけではなく、若手医師の中には「教授回診は嫌だなあ」という医師も多いです。

いつもはニコニコ笑顔で患者さんに接している若手医師でも、教授回診の時は緊張した顔つきになっています。

そして、病院によっては准教授回診が行われることもあります。

一番上のポストが教授です

大学では、ピラミット式のヒエラルキーがあります。

頂上に立つのが教授で、その下に准教授が1~2名いて、さらにその下に講師が1~3名ほどいます。

そして講師の下が助教、さらにその下が助手です。

大学病院の場合はさらに助手の下にレジデントやフェローと呼ばれるポジションがあります。

医学部を卒業して医師免許を取ったばかりの医師は「研修医」と呼ばれ、2年間はいろいろな診療科を回る前期研修医、その後に専攻する診療科を決めて後期研修医やレジデント(病院によってはフェローと呼ぶところもある)となります。

助教授と言うのは、一昔前の「准教授」のことです。

昔は「助教授」と呼んでいましたが、現在は「准教授」と呼び方が変わっています。

最新の記事はこちらから