ともに「相手を信じる」という意味の言葉です。
違いは、信用は、相手の過去の実績・成果など(=過去)を踏まえて信じると判断しているものであるのに対して、信頼は、相手の今後の行動等(=未来)に対して信じる気持ち・期待する気持ちをあらわすものです。
(信頼するためには、必ずしも過去の実績・成果などの根拠が要るわけではない)
「信用」の意味
過去の実績・成果などを評価し、それに基づいて、相手を信じると判断した、という意味です。
「信頼」は場合によっては無条件でもありうるものであるのに対し、「信用」は、「~の実績を持っているから」「これまでの仕事ぶりから」「〇〇を担保にして」等、一定条件をクリアすることではじめて成り立つ「条件付き」のものと言えます。
「信頼」の意味
相手の今後の行動に対して、信じる気持ちや期待する気持ちのことを言います。
「信用」は、相手の過去の実績に対して信じるかどうかの判断をするのに対し、「信頼」は必ずしも相手の過去の実績等が要るわけではなく、場合によっては「なんとなく」「直感で」(つまりほぼ「無条件」で)相手を信じようと判断した、ということもありえます。
「信用」と「信頼」の用法や用例
「信用」の用法・用例
・信用取引
・信用金庫
・僕の不誠実な行いによって、彼女の信用を失ってしまった。
・彼の言葉を信用する
以上のように、「信用」は、既に持っている資産・担保や、過去の行動・言葉等をもとに、相手を信じる(もしくは信じない)と判断しているものです。
「信頼」の用法・用例
・あなたは信頼できる人物だ
・同僚を信頼する
以上のように、「信頼」は、その人のこれからの行動・仕事ぶり等に対し、信じられる・期待できると判断しているものです。
信じている中身が「過去」か「未来」か
どちらも「相手を信じる」という意味ですが、相手のどの部分を信じているかで、どちらを使うかが異なってきます。
信じているのが、信用=過去の実績、信頼=未来の行動、となることが大きなポイントです。
また、信用=条件付き、信頼=無条件、という観点も持っておくと、両者の使い分けに困ることが少なくなってくると思います。