「実行」と「実践」の違い・意味と使い方・使い分け

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実行は「あることを実際に行うこと」。

「遂行」「履行」「行動」と言い換えると分かりやすいです。

実践は「あることをマニュアルなどに従って実際に行うこと」。

「適用」「運用」「実施」と言い換えると分かりやすいです。

実行は単に行う動作を意味し、実践は実行のカテゴリーに入りますが、やみくもに行うのではなく一定のルールや考えに則り行うことです。

実行は単なる行動のことを言います

実行は単に行うことですが、特に決められていないことを行うときに使われます。

例えば罪を犯した人を犯罪の「実行犯」といいますが犯罪行為は決められた法則などありません。

ただ、実行する事は多くは取り決められている場合も多くありますので、実践と区別がつかずに使われています。

実行は実践を含む大きな意味で行うことを意味します。

実践は実行の一種で教えられたことや決められたことを行うことです

実践は例えば学校の名前にもされています通り、教育で学んだことなどを実際に実力することを意味しています。

スポーツなどでは、いろいろ工夫して練習を繰り返すことから実行ではなく実践となります。

また、アイデアを考え出して実行に移す場合にも実践が使われます。

実践は単に行うことだけではなく、実行する内容が取り決めやマニュアルなどに従っているかということです。

工場の作業は社長の指示が実行に移されて、改善案が採用されて改善が実践されました

改善推進は社長の発案で実行されて、現場の工場では作業員のアイデアにより多くの改善案が出て、その中から実践可能な案が採用されて改善が実践されました。

マニュアルの見直しが進められて、製造手順の効率化とか工具類の指定席化、作業の短縮化、原材料の一括購入によるコスト削減などが実践されて会社の利益に貢献しました。

実行は物事を行うこと全般に使われ、実践もそのカテゴリ―に入ります

実行も実践も行う意味ですが、実践はルールや取り決められたこと、アイデア、工夫などに従って実行されることです。

実践は行うことで何等かのメリットが生じることが多いのですが、単なる実行には良い結果も悪い結果も含まれていますが、実践は練習で技がみがかれたり記録達成が出来たり、改善案が工場のコスト削減に寄与したり、教育の成果が出たりすることです。

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