「砂丘」と「砂漠」の違い・意味と使い方・使い分け

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砂丘は砂が風で吹き上げられて降り積もってできた丘状の地形。

砂漠は岩石からなる雨がほとんど降らない荒地。

砂丘が地形、砂漠が土地と覚えると違いがわかりやすいと思います。

砂漠はラクダが歩いている砂地というイメージがあるのですが
世界の砂漠のほとんどは岩石地なんですね。

「砂丘」の特徴

砂丘は砂の移動のあるものを移動砂丘、
気候の温潤化で植生が増えたことにより砂の移動が止まったものを固定砂丘といいます。

また海岸にできた海岸砂丘、河畔にできた河畔砂丘、湖畔にできた湖畔砂丘と区別することができます。

日本には鳥取県の鳥取砂丘、鹿児島県の吹上浜砂丘、静岡県の中田島砂丘が
日本三大砂丘として有名ですがいずれも海岸砂丘です。

「砂漠」の特徴

砂漠は成因によって亜熱帯砂漠、冷涼海岸砂漠、雨陰砂漠、内陸砂漠と4つに分けることができます。

世界の砂漠は成因の2つ、もしくは3つの組み合わせで形成されたものが多いです。

例えばサハラ砂漠は亜熱帯砂漠、内陸砂漠、冷涼海岸砂漠の3つの組み合わせで形成されています。

「砂丘」や「砂漠」で生活する生物

砂漠は雨が少ないため動植物が育たず生物はほとんど活動できません。

一方、砂丘は降水量も多く動植物が活動できる環境です。

日本を代表する鳥取砂丘にも多くの生物が生息しています。

春と秋の2度花を見ることができるハマニガナ。

白色からピンク色まで色とりどりの色を持つハマヒルガオ。

また外来植物としてオオフタバムグラやコマツヨイグサも目にすることができます。

日本人と「砂丘」、「砂漠」

私たちが住んでいる日本にも砂丘や砂漠があります。

まず砂丘では何と言っても鳥取県の鳥取砂丘が日本最大級の砂丘として有名です。

しかし実は日本一面積が広い砂丘は鳥取砂丘ではなく青森県にある猿ヶ森砂丘なのです。

一般人はあまり聞いたことがないこの砂丘。

それもそのはず。

この砂丘の中には防衛省の弾道試験場があり一般人の出入りは禁止されているのです。

一方、日本で砂漠のある都道府県は東京都。

国土地理院には伊豆大島の表砂漠、裏砂漠、奥山砂漠が砂漠として掲載されています。

ちなみにこれらの砂漠は荒地になった原因が降水量が少なくて荒地になったからではなく
三原山の噴火によって荒地になったところなので正確に言うと砂漠ではないんですね。

皆さんも砂丘や砂漠について調べると面白い発見と出会えるかもしれません。

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