「気化」と「帰化」の違い・意味と使い方・使い分け

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気化は「物質が持つ様々な状態のうち、液体や固体の状態から気体の状態に変化すること」を示します。

物質の変化にのみ用いることができます。

帰化は「指定された条件を満たしている場合、本人の希望によって生まれた国とは異なる国の国籍を取得し、その国の国民となること」を示します。

人間だけではなく、生物全般の生息環境の変化に用いることができます。

「気化」の意味

とある物質が一定の温度に達した際に、液体の状態から気体の状態に変化する現象を示します。

固体の状態から直接気体の状態に変化する場合も含まれます。

気化する温度は物質によって異なり、さらに、気圧などの外的要因にも左右されます。

液体の表面が気化することを蒸発、液体の内部から気化することを沸騰、そして、固体から直接気化することを昇華と呼びます。

「帰化」の意味

生まれた国とは異なる国の国籍を取得し、その国の国民となることを示します。

指定されている条件を満たしていれば、本人の希望で実行することができます。

日本の場合は、法務大臣の許可が必要で、条件には、「5年以上日本に住んでいること」や「成人していること」、「素行に問題がないこと」などが挙げられます。

条件自体はそれほど厳しいものではありません。

また、動植物についても、原産地とは異なる地域に適応し、繁殖することを帰化ということがあります。

「気化」と「帰化」の用法や用例

どちらも今の状態から別の状態に変化することを示しますが、気化は「物質」のみに用いることができ、帰化は人間や動物、植物などの「生物」に用いることができます。

したがって、「水が気化する」といえば、「水が水蒸気となる」ことを表し、「マイケルが日本に帰化する」といえば、「外国人のマイケルさんが日本国籍を取得し、日本国民となる」ことを表します。

「気化」と「帰化」の違いとは

「気化」も「帰化」もどこかで聞いたことはあると思いますが、日常生活で多用する言葉ではありません。

「意味は曖昧だけれど、難しい言葉ではないし、今更誰かに聞くのもなあ」という方は、これを読んで分かったのではないでしょうか。

「気化」は「気」体に変「化」、「帰化」は「帰」る国が変「化」と覚えると、分かりやすいですよ。

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