「核分裂」と「核融合」の違い・意味と使い方・使い分け

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核分裂は「ウランやプルトニウムなどの重い元素が中性子の衝突で別の同程度の元素に分れること」。

「原子爆弾」と言い換えると分かりやすい。

核融合は「水素などの軽い元素が反応する事で重い元素になること」。

「水素爆弾」と言い換えると分かりやすい。

「核分裂」も「核融合」も反応すると莫大なエネルギーが放出されますので、核兵器や原子力発電に使われます。

「核分裂」は「臨界」を超えると連鎖反応化が引き起こされます。

「核分裂」反応は一つの中性子だけの衝突を「臨界」と言い、衝突の連鎖反応が引き起こされると核爆発が起きます。

原子爆弾は急激に連鎖反応を起こす爆弾で、膨大な光と熱エネルギーを瞬間的に放出させるものです。

大量破壊兵器と言われ、従来の通常兵器とは区別されます。

また、原子力発電は中性子の速度を減速させてゆっくりと反応を起こし、熱エネルギーを徐々に取り出すものです。

「核融合」は太陽で起きている現象です。

「核融合」反応は太陽などの恒星で起きているもので、太陽の場合は軽い水素が融合して重いヘリウムに変化する反応のことです。

「核分裂」反応と同様に、反応時に膨大な光と熱を放出します。

日光は核融合反応で得られた光と熱なのです。

「核融合」を応用したものが「水素爆弾」であり「もんじゅ」などの「高速増殖原子炉」なのです。

「核分裂」は最初に原子爆弾で実用化された歴史があり、その後「核融合」も水素爆弾として実現しました。

「核分裂」の原理は早くから物理学者の間では分かっていたのですが、戦争が原子爆弾の製造を早める結果になりました。

その後核実験が各国で繰り返され、核兵器を争って製造したのです。

また、「核融合」も「核分裂」の逆の反応なので水素爆弾としてすぐに開発されてしまいました。

原爆や水爆、ウラン爆弾などを核兵器と呼びます。

「核分裂」も「核融合」も急激に反応させれば爆弾となり、ゆっくり反応させれば平和利用が出来ます。

「核分裂」は中性子の連続連鎖反応で引き起こされますが、瞬間的に起きれば原子爆弾となり、中性子を減速させれば原子力発電として平和利用が出来ます。

「核融合」は重水素を使い、反応を瞬間的に起こせば水素爆弾になり、ゆっくりと反応させるには高温プラズマを磁場で制御することで平和利用が可能となりますが、難しい課題がまだあります。

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