「極小」と「最小」の違い・意味と使い方・由来や例文

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極小は「極めて小さいもののこと」。

「微小」と言い換えると分かりやすい。

最小は「比較する範囲で最も小さいもののこと」。

「ミニマム」と言い換えると分かりやすい。

「極小」は「極めて小さいこと」ですから「最小」と一致する場合と異なる場合とがあります。

また「ミニマム」は「最小限、最低限」と言う意味ですから「最小」とは似ていますがやや異なる言葉です。

「極小」は特別に小さなもの

「極小」は特別に小さいもののことで、絶対的な大きさと言うより、相対的に小さいことを言います。

例えば電球の場合、小型の白熱球やLED電球はありますが、もっと小さなLED電球も開発されています「極小電球」と呼ばれます。

「極小粒子」は大気中に浮遊している2.5マイクロメートル以下のものを言います。

国家で小さなものは「極小国家」と言いバチカンやモナコ、サンマリノなどがあります。

「最小」は最も小さなもの

「最小」も相対的な言葉で「ある範囲の中で最も小さなもの」と言うことです。

電球で言えば最も小型のものを言います。

国家で言えばバチカン市国となります。

ある学校で背が一番低い「最小」の子供は一人しかいません。

自動車で「最小」のものは一人乗りの自動車になります。

「最小」と似た意味の言葉は読みが同じで量が最も少ない「最少」があります。

「極小」と「最小」は異なるもの

「極小」と「最小」は数学の分野では、ハッキリと異なるものになります。

3次関数グラフにおいて、もっとも小さな波の頂点は「最小」となり、次に小さな波の頂点は「極小」と言います。

また、グラフで波が一致した場合は「極小」と「最小」は一致します。

太陽黒点の周期で黒点が「最小」となる時期を「極小期」と言います。

「極小」と「最小」とは

「極小」は「きょくしょう」または「ごくしょう」と読みますが、使い方で読みも変わってきます。

「ごくしょう」は極小さなもの、「きょくしょう」は数学や太陽黒点活動周期などに使われます。

「最小」はある範囲の中で最も小さいものを言います。

ですから、どちらも絶対的な言葉ではないので世の中には「極小、最小」のものが沢山存在するのです。

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