「天賦」と「天稟・てんぴん」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「天賦」は、生まれつきです。

英語では「a natural gift」「inherent」「inborn」で表されます。

「彼の作曲家としての天賦の才は晩年になってようやく発揮された」は「His gift for composing music asserted itself only in his last years. 」です。

「天賦の才」は「a gift」「a natural talent」「a natural gift」です。

「天稟・てんぴん」は、天から受けた性質です。

英語では「天賦」と同様に「a natural gift」「inherent」「inborn」で表されます。

「天賦」の意味

「天賦・てんぷ」は、「天が分ち与える」という意味です。

生まれつきです。

「天性」と同じ意味です。

以下のように使います。

天賦の美声 天賦の権利 天賦の才能 彼の明るさは天賦のものだ 天賦自然 天賦人権

☆天賦人権論
「全ての人間は生まれながらに自由・平等の生活を享受する権利を持つ」という思想です。

17~18世紀の自然法学者・啓蒙思想家によって主張され、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に於いて明文化されました。

「天稟・てんぴん」の意味

「天稟・てんぴん」は、「天から受けたもの」という意味です。

天から受けた性質です。

生まれつき備わっている才能です。

「天賦」「天質」「天性」と同じ意味です。

以下のように使います。

彼は天稟の音楽家 天稟の才に磨きがかかる 彼の明るさは天稟のものだ
すぐれた天稟 天稟に恵まれる 天稟をいかす 天稟の商才

☆inherent
形容詞です。

「本来備わっているもの・生まれつきの」「本来的に」という意味です。

「ほとんどすべての商取引には危険がつきものだ」は「There are risk inherent in almost every business. 」です。

関連語と同義語

☆関連語
「天資・てんし」は、生まれながらの資質です。

一般的に使われません。

「天資英明」のように使います。

「稟性・ひんせい」は、もって生まれた才能や性質をいいます。

多くの場合、優れたものについていいます。

「稟性の気品を供える」「音楽の才能は稟性のものだ」」のように使います。

☆同義語
「天質」は「生まれつき」という意味です。

「天性」「天稟」と同じ意味です。

「天賦」は 生まれつき、 「天稟・てんぴん」は 天から受けた性質です。

「天賦」「天稟・てんぴん」「天性」「天分」は、類語です。

「天資・てんし」「稟性・ひんせい」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ある才能や性質を生まれながらに持っていること、またその才能や性質」です。

「天賦」と「天分」は、「天の分け与えたもの」という意味です。

後から身につけたものではなく、身に備わっている性質や才能を指します。

「天稟・てんぴん」は、「天から受ける」という意味です。

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