カルキは「水道水の消毒に使われる晒し粉のこと。」
「晒し粉」と言い換えると分かりやすい。
塩素は「カルキにも含まれる元素のこと」。
「元素」と言い換えると分かりやすい。
「水道水には塩素を消毒のために入れている」と言う表現は正確には誤りになります。
「塩素」は単体では毒性があるものですから、そのままでは使用しません。
「カルキ」は正確には化合物の「次亜塩素酸カルシウム=晒し粉」にしてから消毒に使用するのです。
「カルキ」は晒し粉のこと
「カルキ」は正確には「次亜塩素酸カルシウム」のことで「晒し粉」と言います。
原料に「水酸化カルシウム=消石灰」を使用しています。
「消石灰と塩素」で出来ています。
「塩素」と言う毒性がある元素が化合物とはいえ入っていることは心配になりますが、国際基準よりはるかに少ない量で管理されているので全くリスクはありません。
「塩素」は元素
「塩素」は原子番号17の元素で、単体では毒性のあるものですから、消毒には「水酸化ナトリウム=消石灰」と反応させて創る「次亜塩素酸カルシウム=晒し粉」として利用されます。
また、「塩素」は他の物質と容易に化合をし、ポリ塩化物のプラスチックや塩化化合物が多く作られています。
難点は自然分解されにくく、燃焼するとダイオキシンと言う有害物質が出る点です。
「カルキ」を抜くとは「塩素」分を抜くこと
「カルキ」と言う言葉はドイツ語の「クロール・カルキ=次亜塩素酸カルシウム」から来ていて、「晒し粉」のことです。
「カルキ」だけでは石灰のことを言います。
水道水の消毒は様々に行われていますが、最後は「次亜塩素酸カルシウムと言う晒し粉」を使います。
そのため、水道水には「塩素分や塩素臭」がどうしても残りますから、気になる場合は煮沸することで抜くことをします。
「カルキ」と「塩素」とは
「カルキ」と「塩素」を同一に考えることは誤った考えとなります。
「カルキ」は「塩素」の化合物で「次亜塩素酸カルシウム」と言う「晒し粉」のことを言います。
「塩素」とは単体では有毒性の物質になり、消毒には使いません。
ですから「カルキは塩素を含む化合物」と言うのが正確なことです。
日本の水道水は市販の飲料水より管理基準を多くクリアしています。