「手垢・てあか」と「手沢・しゅたく」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「手垢・てあか」は、物についた手の汚れです。

英語では「well-thumbed・手あかのついた」で表されます。

「ピアノに手垢を付けるな」は「Don’t get fingermarks on the piano. 」「Don’t get fingerprints on the piano. 」です。

「白い服に手垢を付けるは「soil a white dress by touching it」「get a white dress dirty by touching it」です。

「手沢・しゅたく」は、長く所持する間についた手の「つや」です。

英語では「手垢」と同様に表されます。

「手沢(手垢)のついた本」は「a book soiled by handling」「a book soiled by use」です。

「手垢・てあか」の意味

「手垢・てあか」は、以下のような意味です。

①手の垢です。

手についた垢です。

②物についた手の汚れです。

以下のように使います。

十年も使った手垢のついたカバン 手垢にまみれた教科書

<手垢のついた>
「多くの人に使い古された」という意味の表現です。

何度も使われて新鮮味を失った物事の例えです。

「手垢のついた言い回し」のように使います。

「手沢・しゅたく」の意味

「手沢・しゅたく」は以下のような意味です。

①長く所持する間についた手の「つや」です。

「手沢が染み込む」のように使います。

②「手沢本」の略です。

<手沢本>
「手沢本」は「故人が愛読した本、書き込みなどがある本」という意味です。

①旧蔵者が繰り返し読んで手沢のついた本です。

「遺愛の書物」という意味があります。

②その書物の著者が自ら書き込みをした本です。

<英語の「垢」の表現>

<垢>
英語では以下のように表されます。

「垢で汚れた」は「dirty」「grubby」「grimy」です。

「垢を落とす」は「wash oneself clean」「wash off the dirt」です。

「襟についた垢が落ちない」は「The grime on the collar won’t come out. 」です。

[soil] 他動詞の場合「衣服・手を汚す」「~にしみを付ける」「名声・家名を傷つける・けがす」という意味です。

「Soil one’s hand」は否定形で用います。

「手を汚す」「汚い仕事をする」という意味です。

または、「品位を落とす」「悪事・不正に関与する」という意味です。

「手垢・てあか」は 物についた手の汚れ、「手沢・しゅたく」 は長く所持する間についた手の「つや」です。

「手垢・てあか」「手沢・しゅたく」は、類語です。

共通する意味は「手で触ったためについた汚れ」です。

「手垢・てあか」は「手についた垢、または、物についた手の汚れ」という意味です。

「手沢・しゅたく」は、古い表現です。

また改まった表現です。

「手沢本」のように「故人が身の回りにおいて愛用した物」という意味でも使います。

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