「危惧」と「憂慮」の違い・意味と使い方・由来や例文

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危惧は「危険な状態の発生が予想されるのこと」。

「懸念」と言い換えると分かりやすい。

憂慮は「程度の高い心配のこと」。

「心配」と言い換えると分かりやすい。

何か危険なことが予想される場合、危険、危惧、憂慮、恐れ、杞憂、懸念などの言葉で表現をします。

「危惧・危険・憂慮」はひどく心配をすることで、「恐れ、懸念、心配」などはかなり気になる程度となります。

「危惧」は危険なことを恐れること

「危惧」の「危」は「危険」、「惧」は「恐れること」ですから、危険なことや最悪の結果をひどく心配をすることです。

当然なことが当然でなくなることや、日常が激変をしてしまうような事態、自然災害、病気、事故などが予想される場合に使います。

「危惧の念を抱く」「動物や植物の絶滅危惧種」「無鉄砲な性格を危惧する」などと使います。

「憂慮」はひどく心配をすること

「憂慮」の「憂」は「うれい」、「慮」は「おもんぱかる」ですから、心配な事、不測の事態、心配な言動などに対して使います。

外交用語でも、相手国に中程度、8段階の下から3~4番目の抗議を表明する時に使われます。

「断固非難・非難・きわめて遺憾・遺憾」より弱く、「強く懸念・懸念」より強い表現となり、「不覚憂慮・憂慮」と使います。

「絶滅危惧種」は種が絶えることを憂慮すること

希少動物や希少植物などが棲息環境の激変により、生存が危ぶまれる事態にある場合、「絶滅危惧種」に指定がされ保護されます。

世界には多くの絶滅危惧動物が存在します。

有名な動物の例は「レッサーパンダ」「ワオキツネザル」「ホッキョクグマ」「アジアゾウ」などになり、植物でも「キキョウ」「オニバス」「イヌノフグリ」などになります。

「危惧」と「憂慮」とは

「危惧」は危険が差し迫っていること、取返しの付かないことが起きそうなど、かなりの危険が予想される場合に使います。

「危惧の念・絶滅危惧種」などと使います。

「憂慮」は深く心配をする言葉、外交的抗議に使われる言葉になります。

「懸念」より強い程度の言葉で、相手国が現状変更や軍事的挑発などを行ってきたときに使われます。

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