「対等」と「互角」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

対等は「立場や扱いが同じこと」。

「平等」と言い換えると分かりやすい。

互角は「力関係が拮抗していて優劣がつけ難いこと」。

「拮抗」と言い換えると分かりやすい。

「対等」も「互角」も二つのものまたは人が同じような規模、立場、力関係にある場合に使われます。

「対等」は平等意識があり、「互角」は対抗意識があります。

「対等」はお互いが等しいこと

「対等」は対立している訳ではなく、お互いに平等意識を持ちそのように扱われることです。

「大国同士の対等な国際関係」「対等な立場」「差別をしない対等な人間関係」「対等な扱いをされた」「優劣があるもの同士も対等に扱う場合がある」「肌の色の違いを以て、対等に扱わないという人種差別がまだ横行している」などと使います。

「互角」は優劣付け難いこと

「互角」は力関係や規模、状態、実績などがほぼ等しく優劣をつけることが難しい関係を言います。

「上位二者は均衡し、互角と考えられる」「互角の好勝負になる」「互角に渡り合う」「互角の一騎打ち」「実績からしても互角だ」「下位の選手が上位の選手と互角の勝負をした」「力の差は歴然とし、互角とはならない」などと使います。

「対等」は人間関係、「互角」は勝負事

「対等」を使う場合は、国際関係や人間関係がお互いに等しいと考えられる時に使います。

「大国と小国とは釣り合いから考えて対等とはならない」「大国同士は対等である」「弱小国なのに核大国と言って対等を意識している国がある」「対等はお互いが認識している時に成立する」「空威張りは対等と言えない」などと使います。

「互角」は勝負事や試合で使います。

「対等」と「互角」とは

「対等」と「互角」はお互いが均衡していることです。

「対等」は国際関係や人間関係においてお互いが認識している時に成立します。

「互角」は勝負事や試合において、当事者ではなく他者が見て判断をするものです。

「対等」は当事者、「互角」は他者の判断と言うことです。

「日本とアメリカは対等の関係で会談を行った」、「互角の勝負となりそうだ」などと使います。

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