「務め」と「義務」と「責務」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「務め」は、その人の役目として当然果たさなくてはならない事柄です。

英語では「one’s duty」で表されます。

「警官としての務めを果たした」は「He fulfilled his duty as a policeman. 」です。

「警官としての務めを怠った」は「He neglected his duty as a policeman. 」です。

「義務」は、道徳上または法律上、人がそれぞれの立場に応じて当然果たさなくてはならないことです。

英語では「duty」「obligation」で表されます。

「良心・道義心・正義感などから果たさなければならない」という意味の場合「duty」を使います。

「法律・契約・約束に拘束されてしなければならない」という意味の場合「obligation」です。

「親は子供を育てる義務がある」は「Parents have a duty to bring up their children. 」「Parents have an obligation to bring up their children. 」です。

「責務」は、責任と義務です。

英語では「duty」「obligation」「responsibility」で表されます。

「責務をはたす」は「do one’s duty」「perform one’s duty」です。

「務め」の意味

「務め」は、以下のような意味です。

①その人の役目として当然果たさなくてはならない事柄です。

「任務」「義務」と同じ意味です。

「務め」と書きます
②会社や官庁などに雇われて仕事をすることです。

「勤め」と書きます。

③仏教の修業です。

僧侶が毎日仏前で行う勤行です。

「勤め」と書きます。

以下のように使います。

公務員の務めを怠る 親としての務め 勉強が学生の務め
警察の務め 勤労は国民の務め

「義務」の意味

「義務」は、道徳上または法律上、人がそれぞれの立場に応じて当然果たさなくてはならないことです。

反対語は「権利」です。

以下のように使います。

操業の安全を図るのは雇用者の義務だ 義務を負う 納税は国民の義務
義務を果たす 法律上の義務

<哲学>
ストア学派・キリスト教またはカントなどの倫理学に於いて重んじられた概念です。

人が自己の好悪にかかわらずなすべきこと、また、なすべからざることです。

この概念は道徳的強制を含みますが、他方では、必ずしもそれに従わない人間があるということを意味します。

「責務」の意味

「責務」は、責任と義務です。

責任として果たさなくてはならない務めです。

以下のように使います。

責務を全うする 国民の責務をはたす 重い責務をはたす 責務を負う

<関連語>
「本文」は、その立場にある人の本来的な義務です。

「学生の本分をはたす」のように使います。

「課業」は、なすべきものとして割り当てられた仕事や勉強を指します。

「午後の課業」のように使います。

「日課」は、毎日する決まった仕事です。

「朝の散歩が日課です」のように使います。

「務め」は その人の役目として当然果たさなくてはならない事柄、「義務」は人がそれぞれの立場に応じて当然果たさなくてはならないこと、「責務」は 責任と義務です。

「務め」「義務」「責務」「任務」は、類語です。

「本文」「課業」「日課」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「当然やらなくてはならないこと」です。

「務め」は、ある立場の人や集団が、社会的・道徳的に当然行うべきとされることです。

「義務」は、それぞれの立場に応じて、法律上・道徳上行わなくてはならないことです。

「責務」は、責任と義務です。

また、責任として果たさなければならないことです。

「任務」は、公的立場の個人や集団から与えられた行うべきことです。

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