「柔」と「軟」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

柔は「柔らかいこと、しなやかなこと、穏やかなこと」「柔和」と言い換えると分かりやすい。

軟は「ぐにゃぐにゃしていること、押すとへこむこと」。

「軟体」と言い換えると分かりやすい。

どちらの言葉も同じ意味がありますが、使い分けがあるようです。

「柔道」を「軟道」とは言いませんし、「軟体動物」を「柔体動物」とは言いません。

「柔」はしなやかなこと

「柔」の語源は「柔らかい木」のことで加工が楽な木を意味します。

「柔道は柔術各派の良い点をまとめて講道館柔道として加納治五郎が創設をしたもの」「柔和な性格は好まれる」「柔よく剛を制す」「優柔不断の性格は困る」「懐柔策をとる」「柔弱な体つきをしている」「柔肌とは女性の肌」「柔とは柔道を意味する」などと使います。

「軟」は固くないこと

「軟」は「堅」の反対語で「堅くないこと」を意味します。

表面を指で押すとへこみますが、反発もするし粘土のようにへこんだままになることもあります。

「柔」の様なしなやかな反発力はありません。

また、タコのようにぐにゃぐにゃしている様子も言います。

「軟化・軟式野球・軟体動物・軟着陸・軟骨・軟派・軟調」などの言葉があります。

「柔」と「軟」の対義語とは

「柔」の対義語は「剛」です。

「強くて堅いもの」「性格が強いこと」の意味があり、男の名前によく使われます。

「剛(つよし)」や「剛を使った名前」などになります。

「軟」の対義語は「堅・硬・固」です。

「堅いこと」を意味し「堅実な考え」「堅調に進む」「堅牢な建物」「中堅として活躍」「「この堅物が」などがあります。

「公式野球・硬派・固体」などと使います。

「柔」と「軟」とは

「柔」は「しなやかな柔らかさ」のことです。

対義語は「剛」となります。

「柔道・柔術・柔・柔軟・柔和・優柔不断・剛柔流」などと使います。

「軟」は「堅くないこと」で対義語は「堅・硬・固」になります。

「軟調と堅調」「軟体と固体」「軟化と硬化」「軟派と硬派」など「軟と堅・軟と硬・軟と固」の対が成立することがあります。

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