「玉」と「珠」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

玉は「山から取れる宝石のこと」。

「宝石」と言い換えると分かりやすい。

珠は「海から採れる真珠のこと」。

「真珠」と言い換えると分かりやすい。

「玉」と言う字は語源では「玉を紐で通し連ねたもの」とあり、本来ならば「王」であるべき字ですが、王(おう)と区別するために点をつけて「玉」としたとされています。

「珠」と言う字の偏にある「王」は「玉」のことです。

「玉」は美しいということ

「玉」は宝石、美しい、優れたなど意味が様々になります。

「紅玉、翠玉、玉石、美玉、碧玉、宝玉、珠玉は美しい石・宝石のこと」、美しい・立派などその他の意味では「お茶の玉露・天皇の玉座・戦争の玉砕・芸者の玉代・優れた案の玉案・将棋の王将・古代の勾玉・南京玉簾・玉蜀黍・玉串を捧げる・石垣の玉垣」などの言葉があります。

「珠」は真珠のこと

「珠」は真珠のことを普通言いますが、例外もあり、珠の形に似ているものも言うことがあります。

「数珠・念珠」は玉を紐で連ねて手に掛けられるぐらいの輪にしたもので拝むときに使います。

「珠算」はそろばんのことで、玉の形が似ていることから付けられたと思われます。

4つ珠・5つ珠などと言います。

「連珠」は囲碁の競技用五目並べのことです。

「珠玉」は優れたという意味

「珠玉」と使う場合は「海の珠と山の玉のこと・真珠と宝石のこと」を言いますが、その意味で使われることは少なく、「優れた文章のこと」で多く使われます。

「博物館には珠玉の芸術作品が揃っている」「珠玉の名曲の数々」「吟味された珠玉の言葉」「珠玉の短編小説集は興味深い」「珠玉の逸品を買い求めた」「珠玉の詩編は味わいがある」と使います。

「玉」と「珠」とは

「玉」は宝石などのことを言い、「珠」は真珠のことを言います。

単独で使われることは少なく、述語として使われます。

「玉露・玉座・玉石・珠玉・玉大・玉砕・翠玉・勾玉・王将」などと使われます。

「珠」の読みは「たま」で、「真珠・数珠・連珠・珠算」などがあります。

「珠玉」と使う場合は「優れた文章」の意味で使います。

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