哲は「道理や徳、知恵のあること」。
「道理」と言い換えると分かりやすい。
賢は「賢いこと、徳や才知のあること」。
「才知」と言い換えると分かりやすい。
「哲」はものの道理に明るいこと。
「哲学・哲人」などの言葉があります。
「賢」は「賢いこと、まさること」で、語源は「堅い貝」のことから「上質の貝」、「賢い」となったものです。
「哲」は道理
「哲」は「哲学」のように物の道理を極めること、知恵のあることを言います。
「哲学は道理を研究する形而上学のこと」「知恵のある人・哲学者を哲人と言う」「先哲は知恵のあった先人のこと」、そのほか「哲理・英哲・明哲・聖哲」などの言葉があります。
また、良い意味があることから人の名前にも使われます。
「哲・あきら・さとし」など。
「賢」は賢いこと
「賢」は「賢いこと、徳や才知のあること」を言います。
多くの熟語があり「知性のある賢者・賢人」「中国の竹林の七賢」「良妻賢母の学校」「それは賢明な判断です」「宮中の賢所には三種の神器の八咫の鏡がある」「伊勢・志摩半島の賢島」、そのほかにも「賢英・賢察・賢弟・遺賢・聖賢・大賢・堅良方正」などの言葉があります。
「哲」と「賢」は似ている言葉
「哲」は本質的なことで知性や理性がある言葉になり、「賢」は一般的な知性があることに使われている言葉です。
どちらも「知恵」があることには変わりありません。
そのような人を「哲人・賢人」と呼んでいます。
「先哲・先賢」「十哲・七賢」など同じような意味で使われることもあります。
また、どちらも人名にも多用される漢字になります。
「哲」と「賢」とは
「哲」は「道理に明るく知性のあること」、「賢」は「賢く知性があること」などになり、どちらも似たような意味を持つ言葉になります。
「哲」は「哲学・哲人・先哲」と使い「賢」は「賢明・賢人・賢母」などと使います。
語源は「哲」は物事を分析する「折」と「口」で「道理を明らかにする」という意味に、「賢」は「堅い貝」のことで転じて「賢い」となったものです。