懇願は「何かを折り入って頼み込むこと」。
こういうシーンは実際にあります。
そして、懇願という言葉についてもそれなりに有名と言えると思われるのです。
歎願は「事情を述べたうえでお願いすること」。
お願いをするという意味では、懇願に近いです。
しかし、事情を述べるという部分があるので、そこはポイントになると評価できます。
「懇願」の意味
懇願とは、何かを折り入って頼み込むことです。
何かをお願いするシーンで使いますが、たいていは特定の人に対して真剣にお願いをするような場面で使っていく言葉になります。
言葉としてもそこそこ有名と言えるので、知っている人は多くいるはずです。
懇願に当たるお願いをするようなシーンは滅多にないですけど、たまに見かける光景です。
「歎願」の意味
歎願とは、事情を述べたうえでお願いすることです。
お願いをするという意味では、懇願とあまり変わらないですけど、こちらは事情を述べる必要があります。
つまり、お願いをする事情を話したうえで、それからお願いを聞いてもらおうとするわけです。
歎願についてもそこそこ有名な表現であり、知っている人は非常に多くいるはずです。
「懇願」と「歎願」の用法や用例
「今回はぜひ試合に出てほしいと思うんだ。
君がいれば、うちのチームは絶対に勝てると思うから。
だからこそ、これだけ懇願しているわけだ。
ぜひ検討してもらいたいんだよ。」
「今回に関しては、並々ならぬ事情がありまして、そのために部長の許可をもらって、会社に泊まりで仕事をしたいとこうして歎願させていただいているわけです。」
懇願と嘆願は微妙に意味が異なる
懇願と嘆願に関しては意味は似ているものの、微妙な違いがあります。
懇願は何かを折り入って頼み込むという意味ですけど、歎願は事情を離したうえでお願いをするという意味になります。
したがって、両者はだいたい同じような意味とは言えるものの、全く同じとは言い切れないので、そこに関して知っておいてほしいと言えるでしょう。