轍は「車の通った跡、わだちのこと」。
「跡」と言い換えると分かりやすい。
徹は「とおる、貫くこと」。
「貫徹」と言い換えると分かりやすい。
撤は「捨てる、引き上げること」。
「引き上げ」と言い換えると分かりやすい。
3つの漢字は偏が異なるもので旁の方は共通しています。
意味はそれぞれ異なりますが漢字を書く場合に間違えることがあります。
「轍」は車の車輪の跡
「轍」は車輪の跡のことを言います。
特に馬車の大きな車輪の跡のことを言います。
舗装されていない土道などにハッキリと跡が残ります。
熟語に「前轍」「軌轍」「車轍」「途轍」「覆轍」などがあります。
「途撤」は「とてつ」と読み道筋のことで「途撤もない」は「とんでもない」ことを意味します。
「前轍を踏む」は「前の人の過ちを繰り返すこと」となります。
「徹」はつらぬくこと
「徹」は徹、貫くことで「徹頭徹尾やり通す」「初志貫徹」「一徹な年寄り」「徹底的に解明しよう」「試験前夜の徹夜」など、「徹」は決めたことを変えないで貫き通すことです。
人名でも使われ「徹・とおる」と使います。
「徹」は「撤」と書き的が得やすい字になります。
「撤頭撤尾」「貫撤」「撤低的」「撤夜」などと間違えます。
「撤」は引き上げること
「撤」は引き上げることで「撤収」「撤退」などと使い、他の意味では「捨てる・取り去る・取り除く」という意味があり「撤去」「撤回」「撤廃」などの言葉があります。
「前線部隊の撤収作業が進む」「やむを得ず撤退した」「粗大ゴミの撤去をした」「核心的な失言は撤回しても消えない」「道路通行規制の撤廃が行われた」などと使います。
「轍」と「徹」と「撤」とは
「轍」は「馬車の車輪跡・わだち」のことです。
「前轍を踏む」「途撤も無い考え」などと言います。
「徹」は「貫くこと」で「徹底的解明・徹夜も厭わない・初志貫徹」などと使います。
「撤」は「取り去る・捨てる」などの意味があり、「撤去する・撤退を決める・規制の撤廃・失言撤回」などと使います。
これらの漢字は旁が同じため書き間違い易いと言えます。