「商品」と「製品」の違い・意味と使い方・使い分け

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「商品」は、商売の品物、会社(商店)が販売目的で所有する物品のことです。

「商品」は、流動資産の内の棚卸資産に含まれます。

一方、「製品」は、「商品として製造した品物」「ある原料で作った品物」という意味です。

自社で製造した販売用の完成品のことです。

販売した製品は売上原価として計上され、残った製品は棚卸資産となります。

「商品」の意味

「商品」は、商売の品物、売買の目的で所有する物品のことです。

売買の目的で所有する財貨とも言えます。

商品を数える場合、商品の種類は「点」でかぞえられます。

個々の商品は「個」でも数えます。

類語には、「売り物」「売品・ばいひん」があります。

会計上「商品」は以下のように定義されています。

『企業が、販売目的で所有するもので、流動資産の棚卸資産に含めて計上します。

自社製造した物は、製品として取り扱います。

同種の物品を購入しても、直接販売目的なら商品として取り扱い、加工して販売する目的なら原材料として扱います。

不動産会社が、販売目的で保有する土地等も商品であり、棚卸資産として計上します。

「製品」の意味

「製品」は、「商品として製造した品物」「ある原料で作った品物」という意味です。

「製品検査」「乳製品」「新製品」「電化製品」のように使われます。

類語には、「品物」「品」「物品」があります。

会計に於いて、「製品」は、以下のように定義されます。

『企業の営業目的に関連する生産活動により製造した販売用の完成品のことです。

販売した分は、売上高に対応する売上原価となります。

残りの物は流動資産の棚卸資産に計上されます。

「商品」と「製品」の用途

◇商品
「商品の仕入れ」「商品化する」「商品の回転率」「商品の陳列ケース」
合成語の場合
「商品券」「商品作物」「商品取引所」「金融商品」「目玉商品」「「商品見本」「商品目録」

◇製品
「日本製品」「ガラス製品」「外国製品」「製品の原材料を求める」「製品にお納入期限」
合成語
「製品価格」「製品規格標準化」「製品原価」「製品アイテム」

まとめ・家庭の棚卸資産

今まで勝手に、工場にある時は「製品」で、商店の陳列棚に並んだ時が「商品」なのかと思っていましたが、会計に於いて、「商品」と「製品」がきちんと定義されているとは驚きでした。

現在、家の中の中古品を、楽天市場やメルカリなどのインターネト市場で売り買いすることが流行しています。

しかし、こうなってくると家の中の製品が商品ということになり、日々、家庭内での棚卸資産が増加していることになります。

ネット市場では思わぬ中古品に高値がついたりするので、押し入れの片隅にある家庭の「お宝品」を発掘し、商品化する時代になりました。

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