「断る」と「拒む」と「退ける」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「断る」は、他からの要求・依頼・提案などの応じられないことを告げることです。

英語では「decline」「refuse」「turn down」「reject」で表されます。

「丁寧に辞退する」という意味の場合「decline」を使います。

「拒絶する」という意味の場合「refuse」です。

「はねつける」という意味の場合「turn down」「reject」です。

「にべもなく断る」は「flatly refuse」です.

「拒む」は、応じないことです。

英語では「deny」「decline」「refuse」「reject」で表されます。

「彼女は援助の申し出を拒んだ」は「She decline the offer of help.」「She rejected the offer of help.」です。

「退ける」は、要求や訴えなどを受け入れないことです。

英語では「refuse」「turn down」「reject」で表されます。

「私の提案は退けられた」は「My proposal was turned down.」です。

「誘惑を退ける」は「resist temptation」です

「断る」の意味

「断る」は、以下のような意味です。

①他からの要求・依頼・提案などの応じられないことを告げることです。

拒否すること、辞退することです。

②後で起こることが予想される不具合を解消するために、そのことを前もって知らせておくことです。

③念のためにいうことです。

④雇用や取引の契約を打ち切ること、解消することです。

以下のように使います。

寄附を断る 入院の勧めを断る 入場を断る
演壇を断る 面会を断る

「拒む」の意味

「拒む」は、以下のような意味です。

①押さえ留めることです。

阻むことです。

②承諾しないことです。

応じないことです。

「拒絶する」と同じ意味です。

以下のように使います。

辞任を拒む 入院の勧めを拒む 入場を拒む
修正要求を拒む 入国を拒む

<その他の類語>
「はねつける」「突っぱねる」は、「要求や要望などに強い態度で、全く応じない」という意味で用いられます。

もっぱら直接自分の行動を促す要求に対して用いられます。

一般的な事柄についての案や意見にはあまり用いられません。

<関連語>
「否む・いなむ」は、「承知しない・拒否する」という意味です。

文章などで用いられる硬い言い方です。

「彼が黒幕なのは否めない」「否みがたい事実」のように使います。

「退ける」の意味

「退ける」は、以下のような意味です。

①その場から離れさせることです。

引き下がらせることです。

②向かってくるものを負かしたり、追い返したりすることです。

③要求や訴えなどを受け入れないことです。

「はねつける」と同じ意味です。

④職や地位を辞めさせられることです。

以下のように使います。

原告の訴えを退ける 挑戦者を退ける 家人を退ける
修正要求を退ける 反対意見を退ける

「断る」は 他からの要求・依頼・提案などの応じられないことを告げること、「拒む」は 応じないこと、「退ける」は 要求や訴えなどを受け入れないことです。

「断る」「拒む」「退ける」「はねつける」「突っぱねる」は、類語です。

「否む・いなむ」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「依頼や要求などの働きかけに従わない意志を示すこと」です。

「断る」は、広く用いられます。

勧めや要求に従えないことを、直接話したり、手紙を書いたりして伝えることです。

また、「個人の意見であることを断っておく」のように、前もって事情・理由などを説明する意味でも用いられます。

「拒む」は、「依頼・要求・命令などに従って行動しようとしない」という意味です。

「退ける」は、「要求・提案・願いなどを受け入れない」という意味です。

多くの場合、その是非についての検討を経て用いられます。

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