「続く」と「繋がる・つながる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「続く」は、物事の状態や作用・動作がとぎれることなくつながることです。

英語では「continue」「last」で表されます。

「ある状態・作用が継続する」という意味の場合「continue」で表します。

「もちこたえる」という意味の場合「last」です。

「大売出しは今日から3日間続く」は「The bargain sale will run for three days, beginning today.」です。

「繋がる・つながる」は、連なり続くことです。

英語では以下のように表されます。

「この村は鉄道で町につながっている」は「This village is linked to the city by a railway.」です。

「自動車がつながって走りすぎた」は「A line of cars sped by」「A string of cars sped by」です。

「続く」の意味

「続く」は、以下のような意味です。

①物事の状態や作用・動作がとぎれることなくつながることです。

時間的に継続することです。

②物と物とがとぎれることなくつながることです。

また、そのようにして連絡がつけられることです。

③一連の物事が、特に類似の物事が、時間を置かずに起こることです。

④続きものの企画で、作品は離れた場所に位置するが内容的には切れ目なくつながることです。

⑤後を追うようにして先行するものに従うことです。

「後続する」と同じ意味です。

⑥すぐ次の順位を占めることです。

「次ぐ」と同じ意味です。

⑦身の支えとなる資金や食料が絶えることなく存在することです。

「もつ」と同じ意味です。

以下のように使います。

年末年始休みが続く 好況で人手不足が続く 凶悪事件が続く
前の人に続いて下りてください 雨の日が続く 長く拍手が続く 高山が幾重にも続く

「繋がる・つながる」の意味

「繋がる・つながる」は、以下のような意味です。

①連なり続くことです。

継続することです。

②離れていたものが一続きになって、連絡がつく状態になることです。

③「結ばれる」「関連する」という意味です。

ある因果関係をもって結び付くことです。

④血縁関係があることです。

以下のように使います。

話し中でつながらない 不思議な縁でつながった
村と村が列車でつながった 高山が幾重にもつながる かろうじて首がつながる

<続・繋の漢字>

「続」
字義は「つづく」「つづける」「継ぐ」「つづき」です。

解字では、「糸+売(賣)」で構成されます。

「賣」の部分は「属」に通じ、「つづく」を表します。

「糸」がつづくさまから「継ぐ・つづく」を意味します。

「繋」
字義は「つなぐ」「つながる」「かける」「かかる」「とらえる」「つな・ひも」です。

解字では、「糸+車+殳」で構成されます。

「車+殳」の部分は「車と車が接し、ぶつかり合う」を表します。

これに「糸」を付し、「つなぐ・つながる」を意味します。

<関連語>
「続ける」は、続くようにすることです。

「仕事を続ける」のように使います。

「続き」は、続いていることです。

「この続きはまた明日」「その文章の続きが読みたい」のように使います。

「繋がり・つながり」は、繋がることです。

また「関係」を意味します。

「打線につながりがある」「事件とのつながりを調べる」のように使います。

「続く」は 物事の状態や作用・動作がとぎれることなくつながること、「繋がる・つながる」は 連なり続くことです。

「続く」「繋がる・つながる」は、類語です。

「続ける」「続き」「繋がり・つながり」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「とぎれないで同じ状態が保たれること」です。

「続く」は、時間的・空間的にとぎれないで存在することです。

また、「チャンピョンに続く実力の持ち主」のように、次に位置する」という意味があります。

「繋がる・つながる」は、「二つ以上のものが互いに結びついている」という意味です。

「不断の努力がこの好記録につながった」「両者が裏でつながっていることは確かだ」のように、目に見えない関係があり、それが原因になっているという結びつきにも使います。

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